ありがとうって伝えたくって

「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

プロジェクト TATEYAMA完了です

2019年06月09日 17時59分30秒 | 同軸コリニアアンテナ

5月初めよりプロジェクトを進めてきましたが本日完遂しました。

「xxxmm何段を明日まで!」のような無茶振りも笑って答えて頂いたメンバーには感謝しかありません。

正直に書くならば昨日まで本アンテナの「再現性に大きな疑問を持っていました」

しかし本日の同軸コリニア調整会で先週と全く同じものを2本作成でき再現性も100%になりました。

正直何度も諦めようと思いましたしメンバーも口では言いませんでしたが・・

何度やっても再現できない、思いの周波数にならないを毎週土日繰り返していたので本当は「無理じゃない?」の一言を言ってみたかったと思います。

「結論」

●ダウンチルトの同軸コリニアの設計が完了した。(再現性はあり、しかし誰にもでも作れるわけではない)

●ダウンチルトの角度は-3°±X°(段数により異なる、15段では-3°±3°)

●430MHz帯は全ての周波数でSWR1.5以下(測定器ではそうならない!!)

●従来型8段コリニアと比較すると別世界の耳を持つ(飛び受けともだと思うが)

●電界強度を測るとなぜか10段と15段では少なくとも3dBの差がある

●本方式ではラジアルがないとアンテナにならない(非同調の長さを使っている為)

●同軸コリニアの方式は3つとなった。現方式、現方式にラジアル付与、新方式。

【左10段、右15段のダウンチルト製品版】

「苦労した点」

●指定された周波数に共振を合わせる事

→ピッタリは無理

●これが一番困ったことだが、測定器の共振周波数とリグのSWRの低い周波数が4-6MHzずれた。

→しかし、一致することもある。測定器のキャリブレーション、信頼性まで疑った。

→元々リグのSWRメータは信用してないが・・測定器の共振点でリグがHighSWRを出し打つ手なし。

「気づき」

●最初、全域でSWR1.5以下と喜んでいたが・・受信するとモービルホイップにも及ばなかった

→SWRが飛ぶ条件ではない

●現方式の同軸コリニアはオールマイティタイプだ。新方式は山岳移動、レピータ局用だ。

 今後、数値データも解説したいと思う。


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2 コメント

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Unknown (JJ1XNF)
2019-06-11 06:58:12
プロジェクト完了おめでとうございます。
アンテナって最大スペックだけで比較出来ないことが面白いです。ローブの形状や編波面、結局反射波の合成だったりするのでそれぞれの波の位相が影響したりとか、パラメータが多すぎですね。
20年前、大田区の常置場所に、ゲインの高いX520を上げましたが意外と遠くとできず、ゲインは低いけど打ち上げ角の高いX200に変えました。あまり到達距離が変わらなかった経験があります。近隣に高いビルが多く、打ち上げ角が低いとビルを越えられなかったのかもしれません。
やはり、スペックの数字だけではなくアンテナの特性に応じた適材適所が重要と理解しました。
コリニアアンテナも同様のようですね。
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そうです (7K3DIW)
2019-06-11 21:24:36
XNFさん

次のblogのテーマを先読みですね!
次は具体的に書きます。
現同軸コリニアは垂直面は0°から20°くらいまで薄く広くローブが出ています。
実測しました。
にもかかわらず、750K超えの交信が出来ているわけです。
また飯田市に住むIQIさんはアルプス越で交信が出来ています。
これは広く浅い=オールマイティが好結果に繋がっています。
今回の新アンテナはローブは、-2°±2°(これが本当)です。このアンテナではアルプス越は無理だったと思います。
しかし今回の立山のレピータにはもってこいのアンテナと考えています!
ま、正に適材適所が肝要です。
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