最近は同軸コリニアのレポートばかりでしたがG5RVキットを購入されて設置された方からレポートを頂きましたので掲載いたします。
これから設置される方、または現在のG5RVをお持ちで再調整される方はぜひ参考にして下さい。
下記のフィーダー長は設置条件や天候に左右されます。じっくり調整すればチューナー無しで運用可能という一例です。
また改めて書くまでもありませんが、
打上げ角の高い水平系ダイポールは国内交信用、打ち上げ角の比較的低いバーチカル系はDX用と使い分けるとより良いと思います。
【調整結果】 エレメント長14.15m,フィダー長10.9m(※1)となりました。
(※1)給電点10m高,逆Vのため???
フィーダーについて,添付資料では13.3m,DIWさんのHPでは波長短縮率(0.98)を乗じて
訂正後13.03mで,両方とも,どのバンドもディップメータでバンド内ディップはなし,
バンドよりも相当下でディップがありました。
この状態で同軸ケーブル(同軸ソーターバラン含む)を接続し,SWRを測定しましたが,どのバンドも4以上でした。
このため,TVフィーダーの波長短縮率を調べたら,0.85程度でしたので,
13.3✕0.85=11.3m付近をターゲットに考え,また,JR0GFM局の地上高10m,
300Ωフィーダー長は11.1mの記載もあり,思い切って11.1mを再調整のスタートにしました。
この長さで,14M・24M・28Mはバンド内ディップでしたが,他のバンドはバンド外下でディップでした。
更に,0.2m切断したらほとんどのバンド付近でディップしました。最終調整結果として,10.9mになりました。
7Mを主力に考えたため少し切り過ぎで,その他バンドは上側にずれた感もあります。
(反省,0.1m切断の11.0mが良かったかなぁ??)
【SWR測定結果】(手動測定) 〇:使用可能,△:チューナー要,✕:不可
最良点付近は次のとおりで,10M・21Mを除けばバンド内で十分に使用可能範囲に収まりました。
〇3.5M 3.550MHz 1.8 〇7M 7.004MHz 1.1
✕10M 10.102MHz 7以上 〇14M 14.345MHz 1.2
〇18M 18.150MHz 1.1 △21M 21.050MHz 4以上
〇24M 24.985MHz 2.2 〇28M 29.400MHz 1.0
〇50M 51.750MHz 1.3
【実交信】
7Mで4局交信し,いずれも59~59+のレポートでした。
他のアンテナは,このアンテナを上げるため降ろしたので,比較の交信レポートはなしです。
自分の使用感では,今までの逆Vと同様に,遜色なく動作しており,
100Wでストレスを感じることなくコールバックがあり,満足です。
ハイバンドでの実交信は未実施のため,不確かですが,
SWRも低いのできっとよく飛ぶと思っています。
課題が見つかりました。
【課題】
1.TVフィーダーが弱く風に煽られて,切れてしまいそうに見える。
固定設置では耐用年数が同軸ケーブルに比較し短い感じ。
もっと強固で頑丈なフィーダーがあればなおよい。
2.TVフィーダーが風に煽られたため,アンテナ上げ用滑車のロープで竹竿に括り付けたら,
全バンドSWRが3程度に上昇。TVフィーダーの固定方法の解決。
3.TVフィーダーが細く,大電力の使用には不安がある。
ロス低減のため,太いフィーダーが良い。
4.ソーターバランは,他の方法はないか。等々
満足できるアンテナに仕上がりました。
ローカル局に,良いアンテナと宣伝しておきます。引き続き実運用を重ねます。
3.5MHz~430MHzにQRVしています。聞こえていましたら,声を掛けて下さい。
大変お世話になり,ありがとうございました。それでは失礼します。73 TU EE
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