さて、前回の続きです。
ピアスによるケロイドについて。
一般的に「ケロイド」と思われているものには、医学的には「ケロイド」もあれば「肥厚性瘢痕」の場合もあります。また、どちらでもない、成熟した傷跡をケロイドと思い込んでおられる方もいます。
ケロイドの特徴・症状は・・・
①赤み、盛り上がり、痛み、かゆみ
②正常な組織に拡大して広がる傾向がある
③好発部位がある(肩甲骨部、胸の中央部、下腹部の中央部、耳たぶなど)
④難治である
⑤遺伝、体質に関係すると言われている
耳たぶのピアスケロイドは、体質的な理由もありますが、前回書いたようなトラブルで炎症が長引いた場合などに起こりやすいようです。
ピアスホール部分に小さなしこりができるようなものから、ひどくなるとピンポン玉くらいの大きさになることもあります
治療はステロイドの注射や手術になりますが、手術をしても再発しやすい
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ため、手術後にも内服、圧迫、電子線照射などの併用療法が必要になります
ピアスホールをあけるまえに、まず自分がケロイド体質でないか
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の確認をしましょう。
具体的には、胸のニキビあとや、肩の注射あとが盛り上がった傷になっていないか?そして家族にもケロイドのある人はいないか?聞いておきましょうね。
カリスクリニック