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舞台は世界恐慌の最中のテキサス。
映画スターを夢みるボニーは、場末のカフェで退屈なウェイトレスとして働く毎日。
かたや派手なギャングにあこがれるクライドは、窃盗で刑務所を出たり入ったり。
時代の暗い閉塞感から抜け出て、スポットライトをあびたいと願っていた二人は、ある運命の出会いを果たし、恋に落ちる。
街を飛び出し、車を盗み、銀行強盗を繰り返す、前代未聞のギャング・カップル「ボニー&クライド」の誕生に、世間の目は釘付け。
しかし、警察も黙ってはいない。
警官に追いつめられて二人の悪運もつきたかに見えたそのとき・・・
銃の暴発によって、運命の歯車が思わぬ方向に狂い始める。
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ボニー: 濱田めぐみ
クライド: 田代万里生
バック(クライドの兄): 岡田浩暉
ブランチ(バックの妻): 白羽ゆり
テッド(ボニーの幼馴染の保安官):中河内雅貴
ヘンリー(クライド父): 中山昇
シモンズ刑務所長: 芝崎健太
クロウソン看守: 戸室政勝
ジョンソン保安官代理: ヨウスケ・クロフォード
ファーガソン州知事: 徳垣友子
アンジェラ: 家塚敦子
クレア: 保科由里子
エレノア: 宇野まり絵
キャミー(クライド母): 明星真由美
ヘイマー特別捜査官: 岸祐二
牧師: つのだ☆ひろ
バド保安官代理: 戸井勝海
エマ(ボニー母): 池田有希子
シュミット保安官: 木場勝己
ボニー&クライド・・・「俺たちに明日はない」と言ったほうがわかりやすいかしら???のミュージカル版を観てきました
劇団四季退団後の濱田さんを観たくてとったチケットでしたが、オープニングの一曲から震えるくらい、聴かせてくれました
濱田さん、素晴らしかったです
歌はもちろん、前半の夢見る少女っぽいキャピキャピさ加減(可愛い
)から、クライドと出会って愛に生きる「女」へ変化していくところ、でも「ママに会いたい・・・」と時折のぞかせる幼さも、とっても魅力的で素敵でした
田代さん、若くてやんちゃなギャングって雰囲気がぴったりで、可愛いクライドでした。「ギャングっぽくない」って評価も?聞きましたが、私としては「根っからの悪者じゃない、時代が彼を突っ走らせた」感があって似合ってるなぁーと思いました
バック役の岡田さん、ブランチ役の白羽さん、テッド役の中河内さん・・・皆さん歌も芝居もいい役者さん揃いで、レベルの高いミュージカルでした。白羽さん、綺麗だったーーーーー
意外なところでつのだ☆ひろさん演じるゴスペルを歌う牧師さん、よかったです
休憩を差し引いても三時間近い内容、めまぐるしく展開するセットで飽きさせない構成は良かったのですが、余計な説明シーンがある一方で描き足りないのでは???というところも
ボニーとクライドが二人で銀行強盗を「成功させる」シーンもなかったですしね。とんとんとんっと軽やかに、「人を傷つけずに」銀行強盗を繰り返す、ってところ、見せてほしかったなぁ、と。
ボニー&クライド、映画や舞台ではかなり美化されているのでしょうが、実際に実在した二人を支持した人も多かったそうですね。タイミング良く、数日前に二人の使った銃がオークションにかかったニュースが出ていましたが・・・・なんと二丁で21万ドル
で落札されたそうです