髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

生まれました

2013-05-06 | 妊娠、出産
2013年5月1日。
ついに待ちに待った第一子の男の子が生まれた。

今までヤクザみたいな人生の道のりを歩いてきたクズな私だが、約束した仕事はきっちりとこなしたいので、嫁さんの陣痛が始まろうとも出産の声を聞こうとも、しっかりと2日間の仕事を勤め上げてから嫁さんと子供の待つ産院へ向かった(ムチャクチャ苦しかったが)。

早く子供に会いたくて仕方ない気持ちでいっぱいだったが、いざ産院の最寄り駅に降り立つと、不思議なことに、自分の子供に会うのにビビって足が止まってしまった。
一言で言えば「緊張」なのだが、存在があまりにも大き過ぎると感じたのかも知れない。
見るのが怖い…出会ってしまったら自分はどうなるのだろう…。
少ない勇気を振り絞って産院の前に立ってひと呼吸。

初の対面はガラス越しだった。
やや早めに生まれたために、胃腸の機能が完全ではなく、自力でミルクを飲むことができないので、点滴で栄養を補給しているためだった(新生児室には母親しか入室できない)。

2424gと小柄でこの世に出てきた我が子は、さらに体重を落としたらしく、他の赤ちゃんと比べても本当に小さかった。
周囲の赤ちゃんたちが大声で泣いているのに、たまに子猫のように「にゃー」と力なく泣くだけだ。
点滴をしている右手も痛々しく感じてしまった。
しかし、その小さな身体に生命の芽吹きを凝縮していた。
一生懸命に身体を動かし、時おり目を開いて景色を見たり、何かに苦しんで顔をしかめたり、全力でこの世に順応しようともがいているように見えた。

せめて声をかけてあげたかったが届かないので、心の中で思い切り「頑張れ!」と叫んだ。
それしかできない父親の非力さよ…。

そして。
ムチャクチャに可愛い。
今までの人生で見てきたモノの中で一番に可愛い。
この可愛い生き物のためなら腕の1、2本くらい失ってもまったく問題を感じない程の可愛さだ。
初日はトータルで2時間程凝視していたが、他の赤ちゃんが周りにいたにも関わらず、我が子だけにしか視線を注げなかった。
まあ、周りの赤ちゃんも可愛かったが、必ず冠に「我が子を除けば」という言葉がつく。
これが「親バカ」の始まりなのかと戦慄した。

上記したように、やや早めに生まれたためにミルクを飲めず、ずっと新生児室で点滴に繋がれている我が子。
2日目に見に行ったときも、やはり新生児室から出ることはなく、生まれて5日が経過してもまだ私は我が子に触れたり、父親の声を聞かせたりすることはできなかった。
周囲を見渡せば、同じ頃に生まれた赤ちゃんは、みんなプクプクと太り元気に泣きわめき、母親のおっぱいをちゅーちゅー吸って、夜は母親と同じ部屋で眠る。そしてサッサと退院だ。
そのどれ一つも叶わない嫁さんは、一人だけ新生児室で一生懸命に子供の世話をしていたが(点滴をしているために、抱っこにも気を使う)、やはり周囲と自分との違いを感じてしまって、かなり自分に責を感じて精神的にやられたようだった。
急激に体内に母乳が作られても、子供が飲むことができないので、母乳が外に出られずに胸がパンパンに膨れてしまった(とてつもなく痛いようだ)。

我が子も気になるが、嫁さんの精神面、体調も気になる。
普段「父親」などど言うと威厳やら責任感などが強調されるが、現状ではまったくの無力。
ただの非力なハゲたおっさんだ。
しかもこれから仕事が忙しくなり、1週間ほど寝る間もなく働く。
まあ職業柄仕方ない(よりによって「母の日」だ)ことで、嫁さんも重々承知のことなのだが辛い。

幸い、嫁さんの母乳問題も一筋の光が見えたようだし、子供もミルクを若干だが飲んでいるようだ。

あとは非力なおっさんは想いを込めて天に祈るしかない。

結論。
かしゆか好きッス!


生まれてスグに右手に点滴をされても笑う我が子。
父ちゃんも数年前に4つの点滴を注入されてしかも危篤だったぞ!頑張れー!
コメント (9)
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