伊澤屋

歴史・政治経済系同人誌サークル「伊澤屋」の広報ブログ。

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』 アニメ第1期第1話  所感

2017年03月25日 22時24分10秒 | Weblog
所感である。

この第1期、全4話が同作品公式HPで今月31日まで期間限定無料配信と知ったので観ることにした。
人物、メカニカルデザイン等 「愚直なまでに」 原作漫画の味を尊重した造りであった。
原作、アニメ共世界観の大きな肝となるジャズ。オールドファンからの批判もあったが巧く馴染んでいる。

連邦パートでも 「因果応報」 的な描写があったり艦内の不穏な空気の流れが台詞から読めたりする。
連邦側主人公のイオの極めて露骨な台詞回し等嫌悪感も含め世界観を正直に映したのは好感だ。


以後の展開に注目したくなる良心的な作りの第1話だったと感じる。
最後まで良い点も批判すべき点も自分的にしっかり押さえていこうと考える。

トラップ一家物語 第9話 所感

2017年03月25日 20時07分50秒 | Weblog
所感を記す。


イボンヌ嬢、申し上げ難いのですがトラップ男爵の妻としては貴女は甚だ不適格です。
丁度バブリーな臭いを撒き散らすひたすら嫌な女、という感じで21世紀の現在なら間違い無く「痛い」。
ここまで観進めてみて、ヘートヴィヒが一番マトモに見えてきたのだが。

…筋金入りの職業軍人の父ゲオルグに彼女は一番似ているからな。敵味方は直ぐ見分けられるわな。

超高価な産廃

2017年03月22日 19時55分57秒 | Weblog
冷戦期の空自に 「超高価な薪」 というスラングがあった。
F-4EJ、F-15Jといった造られた当時いずれも世界最高性能の戦闘機が有事には全て地上で撃破される
という意味だ。 私は最高級のキャビアとトリュフを同様に 「超高価な産廃」 にした。私に仏罰あれ。

『視覚探偵 日暮旅人』 最終回 及び全話所感

2017年03月20日 19時55分27秒 | Weblog
(※以下、ネタ暴露注意!!)


最終回の第9話、及び全話通しでの所感である。


臭いが、良い芝居だ! という表現は正確ではないな。と。
痛みや血の匂いが伝わって来ても臭味が無く作り手の正直さが解る、透き通った味があるのだ。
雪路父とリッチーへの復讐心が旅人の健常者と同じ数少ない部位である口つまり声でガンガン来る。

最終的に「殺す」という誰もが当然だろうと思う目的を果たさずに終わったのは脚本としてどうだったか。
最善ではない。とするのは勝手な評価のようになるが自然な流れだけが良いお話ではないだろう。

不満点として以下


・物語の中で雪路の比重が大きく、 『義兄弟探偵 タビトとユキジ』 の題名の方が良かった。 
・旅人が重度の身障者という設定に反し必要な悲壮感までが省略され雰囲気的に明るさが過剰である。
・保育園の天然園長、雪路父、ともこ先生といった一部登場人物の出番が不自然に少な過ぎる。


等が挙げられるが全てに渡り理想的に丁度良くは出来ない以上あまり指摘過ぎるのも野暮であろうと。
雪路父の最終回での、動き的には抑制されながらも鬼気迫る芝居は観た価値があった。

全編に渡り、旅人が健聴者だった頃の記憶で唯一憶えているださい(失礼!)保育園の園歌が良い。
物語の鍵であり、これにより旅人はリッチーに銃口を向けたベレッタM92Fの引鉄を結果引けなかった。
でも、それで良かったんだよな。とTVの前の視聴者に感じさせてくれる力のある響きの歌だった。


この後どうなったのだろうと希望を繋いでくれる良いお話だった。
平凡ではあるが人と人との絆に乾杯である。


ビルフラン物語 25話 所感

2017年03月19日 21時04分29秒 | Weblog
所感である。

冒頭にて新登場する産廃屋の男装の女、とあり描写的にペリーヌ物語のルクリおばさんとも思えるが
そう断言する記述は無い。 若い頃はどんな容貌だったのだろうか。
その場面の後に続くパンダボワヌ工場上層部の幹部たちの間に漂う不穏な空気との対比が見事だ。

しかし変な浪花節、バイアスをかけない写実的な企業ドラマというのは見ていて為になると感じる。