重文を断り続けている豪邸は…

何年かぶりにやって来たこの豪邸は
めちゃくちゃ広いと思っていたのに、案外こぢんまりしていた。
びっくりした。
すごくびっくりした。
終わりがない様に思えていた、雨戸で真っ暗なお手洗いまでの廊下は
ほんの数メートルだった。
汲み取り式のトイレへの入口は、けして大きくはないあたしが思いっきり頭を打つくらい低かった。
叔父さんは私をものすごく不思議そうな顔で見つめたが
近寄って大きな声で新年の挨拶をしたら、返してくれた。
何にも間違えてもらえなかったから、幸い頓知を効かせた返答を返さずに済んだ。
正月以来ずっと餅を食べさせていたそうだが、今日やっと「こりゃあ餅じゃなぁ」と言ったそうだ。
気付いた 笑
叔父さん、4日目にしてやっと餅に気付いたらしい！

急遽尾道まで母が車で送ってくれることになったので
岡山での70分のディナータイムはなくなった。し、もっとずっと早く大阪に着けそうだ。


叔父さんはずっと寝てるけど
もう今日が最後かもしれないと真剣に思うから
少し寂しい
叔父さん、またあたしが来るまで、どうか生きていてください。