フクの一泊お泊まり手術のお迎えの日、先生とお話する迄、楽観的に考えていた。
悪い物を除去したのだから、これからは、快適パラダイスだと思っていた。
先生の口から出た言葉は、腫瘍は、悪性でした。生存率は、44%でも、経過観察して、再発すれば、また切ったらええからと。
しかし、こんなに若いのになあ、、、と腕組みされた時は、理解出来ずに尻尾を振っているフクを見て、絶句したものだ。
その晩、いつものように抱っこして寝顔を見ていて、「おかあちゃんは、フクに弟迎えたいって思ってたけど、止めた。その分フクをもっともっと可愛がるからね」なんて、ぼそぼそ声で言いながら、寝た。
夜中に、首筋にムカデが這っているような違和感で、目も開けずに払いのけた。
そもそも寝室にムカデなんか居ないし。
翌朝起きて鏡を見たら、
がーん!就寝中大男に首を締められたのか?
しかも、痒い。取りあえずのキンカンでごまかしたが、本日皮膚科に行った。
先生、可愛いお目目をまん丸にされて、
「何か、いつもと違う事されたとか心当たりはないですか?」
「うーんと、、、強いて言えば、愛犬が手術した事くらいです」
で、ヘラで、赤い所の細胞?を擦り取って顕微鏡で見て下さったが、特に何も無いらしい。
「ストレスですかねえ」
私に聞かれてもなあ。
夕方久ぶりのお散歩。
遠くから、ワン友が尻尾をブンブン振りながら走って来る。
「フクちゃん、長い事見いひんかったねえ、お腹のマナーベルトどしたん?」
「マナーベルトちゃうねん、切腹してん」
「まあ、、、大丈夫なん?」と言いながら私を見て、ぎょ!とする飼い主さん。
「ああ、これ?なんかフクの事考えてたら、こうなってん、ストレスやて」
「そうなん?フクちゃんママって、豪快に見えて、気ぃ弱いねんなあ」
「せやねん、心臓にも、アコにも毛ぇ生えてるみたいにみえて、実はヘタレやねん」
「まじぃ?毛ぇぼーぼーかと思てたわあ」
だそうで。原因不明の首筋の赤み、早く治ってくれ!痒くてたまらん!!