落ち込む

もうかれこれ40年はお付き合いのある銀行さまがある。

舅の時、会長さんと出会って、意気投合した銀行だ。名前を聞けば「ああ、アコね」と誰でも知っている。

 

当時沢山あった銀行、信用金庫、組合等が、統廃合を繰り返し、我が社が関わった銀行は、殆どが吸収合併され、行名が消えた。

 

その中で、結構踏ん張っている真面目？な銀行である。

40年間、いやそれ以上かも・・忙しい程でもなく、暇にもならず受注を頂いている。

 

手書きの請求書は、パソコンになり、数字さえ入れれば、勝手に合計額を入力できるようになった。

数日前にも仕事があって、私は息子から請求書を発行してほしいと頼まれ、二つ返事で即実行。

 

何、全部パソコンのソフトにお任せで、私はずらっと並んだ得意先の中から銀行を探して、金額を入力するだけ。

ちょいちょいと書いて、封筒に入れて、ポストに投函で一丁あがり(;^_^A

まあ、便利な世の中よのぉと、そのままお散歩に行った。

我が家は家の中で２階と３階で話す時は、専らラインだ。だって、案外室内の声って外に丸聞こえなんだもの。

その息子が電話をかけてきた。なんで？？

「もしもし？？」

「銀行の請求書に金額が書いてへんって電話があった。すぐ書き直して」

「はぁ？？？」

慌てて事務所に行き、パソコンを開く。んなアホなと思いながら・・・・

PCは入力すると、勝手に保存してくれるので、それを開くと・・・・あらま、銀行名だけ入力して、金額を入れていない、何で？

「何でや？」

こっちが聞きたいわい！

でも、ミスはミスで、すぐに書き直した。本来は郵送であるが、息子が持参すると言う。

私の真後ろで仁王立ちになって、待っている。余程怒っているようで、私の背中に鋭い目線と、アチチな体温が感じられ、ドキドキする。

やっと出力して「ゴメン・・・・」と一言言ったけど、黙って車に乗って、行ってしまった。

 

え・・・・？こんなポカ初めてだ。なんで？なんで？

あんなに確認したのに、なんでこうなるの？？

 

これが正しいと思ってたんだろうか？靴下と言い、請求書といい、私の頭はどうなっとるんだろうか。

私の知らない所で、私は「ボケ」でいるんだろうか。

ボケたって事は本人には分からないらしい。

ああ、神様、ボケるの嫌どす。

ボケる前にお側に行かせておくれやす(つд⊂)ｴｰﾝ