柔道をやるのは勿論、ルールもあまり知らない私だが、軽量級の柔道は、ぴょんぴょん飛び跳ねて、何だかレスリングかプロレスの足運びに見えたのは、私の頭が古いから?
今時の柔道って、あんなにトランポリンみたいに跳ね回って、腕を振り回して、勝負するの?
何だか不完全燃焼だった時、大野選手の出番だった。
出始めも丁寧に礼をして、飛び跳ねるでなく、相手を見つめたまま、衿を掴んで、静かに、相手をオトスチャンスを待っている。
今ぼちぼち編物を始めている私は、編み物の針で、指先がぼろぼろである。大野選手だって、あんな固い柔道着の襟を掴む指って、ぼろぼろじゃないだろうか。
それでも、最後技を決めて、勝った時も笑顔は無く、相手の選手の事を慮って「ヤッタ~」なんて言わない。
これが柔道だろうが。もちっと武士道を勉強して欲しいもんだ、
畳に向かって、深く礼をする。試合場を下りた時、初めて柔らかいまなざしになった。
外人の選手、見習うように!!