昨日、父が入院している病院の担当医から「相談がある」という連絡がありました。
話を聞くと、使っている抗生剤が効くどころか、副作用が出ているとのこと。
肝機能が落ち黄疸が出ていて、
右肺の中はレントゲンを見ると真っ白で、注射器で抜くとドロドロの液体なんだそうです。
口の中も潰瘍が出来ていて、これ以上、治療を続けても悪くなる一方とのこと。
「治療をやめましょう」と提案されました。
そして、看取りの施設に行くことになり、今日、転院してきました。
今までの病院より、少し近くなりました。
父は一応、「はい」という受け答えはします。
でもそれ以上は、ほとんどことばはありません。
何か言うことはありますが、ほとんどうわ言のような感じで何を言っているのかわかりません。
私と妹のことももうよくわかっていないようです。
でも、痛みとか苦しいとかいうのは、ほとんど感じていないと聞き、安心しました。
点滴もしないからきつくないと思います。
ただ、今まで点滴をしていたから、食事をしなくても体力が持ったのだと思います。
あとは、父の体力次第。
施設では、お風呂に入れてくれるそうです。
病院に入院している間は、身体は拭いてくれていましたが、
お風呂に入れなかったので、気持ちが良くなるだろうなあ。
有り難いなあ。
そういえば、今日の移動手段は介護タクシーだったのですが
施設に着いて、部屋のベッドに落ち着いたとき
「はい、どうも」
といつもの父のはっきりとした口調で言ったのには、驚きました。
そして、そばを離れるとき、看護師さんが
「帰ると言ってるよ」といい、
私たちも「じゃあね。明日もまた来るね」と言うと、
「はい。さよなら」って。
もう25日間も食べていないのに、しっかりしているといえば、しっかりしてる…
食べるのが好きだったのになあ。
父の体調のバロメーターは、食事の食べ方でわかるんです。
珍しく食欲がないから、よっぽど体調が良くないんだろうな
と妹と話すこともありましたが、過去ほとんどありませんでした。
少々体調が良くなくても、食べる。
だから体力があるんだと思います。
でも、今は、食べたいとも言いません。