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雨上がりの朝
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野路菊が咲き
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枇杷の苞が膨らんで
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ブロ友さんに紹介して頂いた本を読んでいたら無性に歩きたくなって
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峠道を目指していました。
思いついたように山道を歩いている。
オゾンを身体中浴びながら 開き始めた枇杷の苞の香りに今年もこの季節が巡ってきたかと
暫し立ち止まって深呼吸している。
道の端には昨夜来の雨で柔らかくなった土を猪が掘り起こし
人気の少なくなった海辺の町は荒れるに任せてしまって
久し振りに歩いていたらコンニチハと声を掛けられ
エプロンをしたままの姿に苦笑している。
行き交う船のエンジン音 風に舞う葉音。
少なくなったとは言え高度を稼ぐと6~7種類の鳥の囀りが聞こえるけれど
鳴き声で鳥の名前が判らないもどかしさ。
足もとに一際大きな朴の葉を見つけた。
昔雪から雨に変り轟音と共に水嵩の増した濁沢温泉郷をひたすら下った御嶽山
装備の不備を思い知らされ濡れ鼠で低体温症になった苦い想い出と共に
高山で食べた朴葉味噌が半世紀を経た今も思い出される。
薄日の中の太陽が高くなり峠まで行くことを諦め
お昼過ぎの定期船は沖を通り汽笛を残し海辺の町を通過して行った。
駆け足で下りた山道もお昼を大分廻ってしまった。