折々の紀

折々に飲む酒の話をメインに日々の備忘録・メモ。

酵母 メモ

2012年03月01日 09時34分48秒 | 酒 Japanese Liquor
広島酵母2号 広島県内の蔵元  
芳香あり、発酵力が強い
広島酵母6号 喜久牡丹 もろみ 昭和2年  
安定した発酵力
長野酵母
(NP-1)
長野県内の蔵元 昭和46年  
やや高温性で酸が多い
キラー清酒酵母
(KL-7)
不明 昭和51~
54年
 
協会7号と耐性キラー酵母を交配させ、他の酵母を死滅させる。純粋培養可。
アルコール耐性泡なし酵母
(AA-6)
不明 昭和52年 大辛口、高濃度原酒に適す
協会11号の変異株、11号よりアルコール耐性が強く、リンゴ酸が多い。
キラー抵抗性酵母
(No.701-2)
不明 昭和49年  
キラー清酒酵母に対して抵抗性がある
ハブロイド清酒酵母
(K-7H,K-9H)
不明 昭和56年 低アルコールソフトタイプに向く
協会7号と9号の変異株で発酵速度が遅い
赤色酵母
(アデニン要求性酵母)
不明 昭和58年 桃色濁り酒に向く
協会10号の変異株、酵母の色素を利用した清酒
赤色キラー酵母 不明 昭和59年 桃色濁り酒に向く
赤色酵母にキラー性(他の酵母を死滅させる)を導入、より鮮やかな色調に
ハワイ泡なし酵母 不明 昭和34年 ハワイでの清酒製造用に使用
まろやかで苦みなし
静岡酵母
(HD-1,NEW-5,NO-2,K-2D)
静岡県 吟醸酒など特定名称酒に向く
低温でよく発酵し、酸が少なく、香りが高い
長野アルプス酵母 長野県 吟醸酒・ブレンド用
低温でよく発酵し、酸が少なくカプロン酸エチルが多く香り華やか
山形KA-1 山形県 吟醸酒に向く
香りが高く、酸が少ない
山形YK 901-11 山形県  
ソフトな風味
山形YKO 107 山形県  
高い吟醸香
秋田流華酵母
(AK-1)
秋田県  
香りが高く、酸が少ない
秋田酵母
(AK-3F)
秋田県 吟醸酒に向く
香りが高く、酸が少ない
栃木酵母 栃木県 吟醸酒に向く
香りが高く、酸が少ない
岐阜G酵母 岐阜県 吟醸酒に向く
香りが高く、酸が少ない
せとうち21号酵母 広島県 吟醸酒に向く
香りが高く、酸が少ない
MJ酵母 岡山県 吟醸酒に向く
マイルドな味と香り、MJは「マイルド・ジュンマイ」の意味
KC酵母 不明 吟醸酒に向く
香りが高く、酸が少ない
卑弥呼フレーバー酵母 佐賀県 吟醸酒に向く
香りが高く、酸が少ない。バラ様の香りで、βフェネチルアルコール、酢酸βフェネチルが多い

小山商店 HPより  一部

 酵母の種類がわかれば、その酒の味も少しは想像できそうと思いつつおるところ。

日本醸造協会 http://www.jozo.or.jp/i.kouboda.htm

東京農大花酵母研究会 http://www.hanakoubo.jp/

秋田酒類製造 のHPから おなじみ「高清水」 の銘柄に行き着くが、商品紹介が丁寧なのにびっくり  みなこうであってほしいと思う!!

以前に飲んだことはありますが、ここでは、飲んだ酒の紹介ではありません。

純米酒

純米生貯蔵酒 1800ml
純米生貯蔵酒 1800ml
参考小売価格:2,079円 (本体価格:1,980円)JANコード:4969516 120052
水や空気が特に清澄となる小寒から大寒にかけて仕込みました。出来たての爽やかな香りの中に感じる淡麗でなめらかな味わい。春の食材と合わせてお楽しみください。
容量: 1,800ml  容器: 瓶  外装: 箱なし   サイズ: W105xD105xH400mm   重量: 2.8kg  
ケース入数: 6入   ケースサイズ: W340xD228xH415mm   ケース重量: 17.5kg
その他: 「春季」数量限定品
製品成分
アルコール度数:14度以上15度未満/日本酒度:+1/酸度:1.6/アミノ酸度:1.8/使用酵母:協会601号
相性の良い料理
魚介や山菜をレモンやポン酢であっさりいただく料理(天ぷらを塩レモンや抹茶塩で。山菜の酢味噌和えなど)
おすすめの飲み方
○0~5℃ ロック等 ◎5~10℃ 冷やして ○ 室温で 35~45℃ ぬる燗で 45~50℃ あつ燗で
テイスティング分類
香穏やか             ◎         香高い
軽さ・すっきり       ◎               コク・ふくらみ
甘辛の目安(当社比)
超甘口 甘口 やや甘口 中口 ◎やや辛口 辛口 超辛口
味の特長
若い果実を思わせる香気。躍動感のあるみずみずしい感触。後口の軽さに加わる歯切れよい酸味が、爽やかな印象を際立たせる。(松崎)

平成13年の資料をみつけた~ 古いので現在はどうなっているのかわからない・・・ お気に入り三大銘柄のその当時の使用酵母

南部美人  ぎんぎんが     岩手2号酵母

十四代  本丸          小川酵母

飛露喜 山廃純米吟醸山田錦 7号酵母   

協会酵母について  以下平成13年の資料に基づく、現在とあるのはその当時と解釈してほしい。

きょうかい6号・・分離源は「新正」(秋田)。昭和10年から頒布。済んだ穏やかな香りが特徴。「新正酵母」とも呼ばれる。

きょうかい7号・・分離源は「真澄」(長野)。昭和21年から頒布。香気は華やかで吟醸香が高い。現在(平成13年頃)最も多く使用されている清酒酵母で、「真澄酵母」とも呼ばれる。

きょうかい8号・・昭和28年頃に熊本県酒造研究所が「香露」から分離した「熊本酵母」で、43年から「きょうかい9号酵母」として頒布。華やかな芳香があり、吟醸酒の主力酵母になっている。

           また、変異株数種が「熊本酵母」として熊本県酒造研から発売されている。

きょうかい10号・・昭和27年に東北6県の酒造場の醪(もろみ)から分離された酵母のうち、特に性質の優れた物を33年ごろから茨城県食品試験場などで販売。52年からきょうかい10号酵母として頒布。

            生酸が最も少ない酵母で吟醸香も高い。「明利小川酵母」と呼ばれる

きょうかい14号・平成4年に、金沢国税局管内で使われていた「金沢酵母」群の中から吟醸香生産能の高い株として選択分離された。7年から協会が頒布。吟醸酒、純米酒の吟醸に適している。

きょうかい15号・平成2年に、秋田県醸造試験場が育成、頒布した吟醸用酵母「秋田流・花酵母(AK-1)」を8年から協会が頒布。泡なし性で酸の生成が少なく、吟醸香が高い。

きょうかい酵母に対して、それぞれの地方の特性を生かした酵母で酒の個性化、差別化を図ろうという動きが昭和50年代後半から、まず県単位ではじまる。

主な物

静岡酵母・・県単位の酵母開発の先鞭をつけたもの。昭和50年代後半に開発。61年の全国新酒鑑評会で10点が金賞に入賞、県酒造史上の快挙。現在県内蔵元の醪から分離したHD-1株(吟醸酒用)とNO-2(本醸造酒用)

        それらの交雑からつくられたNew-5株(純米吟醸酒用)の三種が県内酒造業者に頒布されている。

AK-1・・・・秋田酵母の代表であるAK-1は秋田県酒造協同組合が中心となって昭和62年から県内蔵元の酵母と醪から分離した酵母の中から選抜分離。平成2年に吟醸酒用として正式に誕生し、県内の酒造業者に頒布。

       翌3年の全国新酒鑑評会では、史上最高の26点入賞。8年からは「きょうかい15号酵母」として全国に頒布。AK-2F、AK-3F酵母は純米酒または本醸造酒用の酵母で6年から県内で頒布

山形酵母・・県内の優良吟醸酒の醪から分離、選抜した吟醸酒の酵母Y-1(YAMAGATA-1)株は、昭和61年、山形県工業技術センターが中心となって開発。この酵母を使った酒は、平成2年以降の全国新酒鑑評会で好成績

       また、ソフト化清酒用酵母として開発されたYK-0107株とYK-2911株が3年から頒布

長野酵母・・長野県食品工業試験場がバイオ技術で開発した酵母でAlps(アルプス)酵母とも呼ばれる。吟醸香が通常の酵母の2~3倍も強いのが特徴。平成4年から県内で頒布。翌5年の全国新酒鑑評会では15点入賞

広島2号・・広島県の醸造環境に適した酵母で、昭和33年から県内で頒布

広島21号・・広島2号酵母の泡なし株で、県内の半数以上の酒造場で使用されている。

せとうち-21・・広島21号酵母から分離された変異株。洋梨に似た吟醸香を生成するのが特徴で、主として特定名称酒の酵母として、平成7年から頒布

佐賀県 佐工試1号・・「きょうかい9号」を親株に、香気生成能力の高い酵母として開発された。低温でよく発酵し、バラににた香りを生成する。(SK-1、また「ヒミコ酵母」ともよばれる)

 


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