・砂糖黍Sugar cane さとうきび
イネ科、インド原産、甘蔗(かんしょ)ともいう。世界の砂糖原料の60%を占め熱帯、亜熱帯の栽培の適温20℃~30℃であり成長期に雨量が多く、成熟期に乾燥した土地が適す。キューバ、ブラジル、インドで多く生産し、日本では、大陸より伝来していたといい、17世紀末に四国、沖縄で栽培が始まった。九州南部、沖縄の特産品としている。トウモロコシの茎に似て緑黄色から茶褐色で太く大きく節がある。
多年生で栽培は、茎を切って種苗(しゅびょう)、切り株をそのまま残し発芽させ株分けする。九州、沖縄で2、3月頃収穫する。茎を生のまま口に含み噛み砕くと甘い汁がでてくる。成育期間が一年から一年半と長く高さ2m~5mに成長し、気温の低下により茎の糖分が増加し茎が多漿質(たしょうしつ)で水分75%、糖質10~20%を含んできたころ伐採、圧搾、濃縮、結晶化し砂糖(分蜜糖、精製糖95%、含蜜糖5%)を製造する。
サトウキビの絞りかす(バカス)が25%ほどになり燃料、パルプ、飼料に利用している。サトウキビの葉、表皮のワックス部分に含む長鎖脂肪族アルコールのポリコサノールPolicosanol(オクタコサノールOctacosanol 、?ヘクサコサノール、トリアコンタノールtriacontanolの複合体)が動脈硬化予防によいことが最近知られる。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。