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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[唾液]食生活について語ろう

2021年09月25日 | 美容ダイエット
・唾液Saliva/Sputum だえき

 耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の3つの大唾液腺と、舌や口蓋(こうがい)などの粘膜面に多数存在する小唾液腺から分泌し、口をうるおし、再石灰化作用があり消化を助け「つば」ともいわれている唾液についてです。
唾液は99.5%以上が水分、残りの0.5%ほどにカルシウム・リン酸・ナトリウム・リゾチームLysozyme・ラクトフェリンLactoferrinラクトフェルオキシダーゼLacto peroxidase・ヒスタチンHistatin・アミラーゼAmylase・リパーゼLipase・ペルオキシダーゼPeroxidaseの抗菌、免疫、消化などに関わる成分を含み年齢などによって異なりばらつきがありますが1日に0.5L~1.5L、出ていると言われます。
大きく分けて2つの種類があり唾液には、分け方によってサラサラした唾液とネベネバした唾液の2種類があります。
安静時唾液とは、交感神経刺激によって生じ咀嚼などの刺激がなくても自然に常時に流れ出る唾液のことで 顎下腺65%、耳下腺23%、舌下腺4%からの分泌量が多く、粘性に富むムチンが主体です。その流量は少なく緩衝能も低くなると推察しています。
刺激唾液(耳下腺50%以上)は、副交感神経刺激によって生じ咀嚼や味覚・嗅覚などの刺激を受けて分泌し安静時唾液の20~30倍緩衝作用が強いといいます。ストレスのかかる状況では交感神経優位となり唾液の粘性が亢進するのではと推察しています。
サラサラの唾液で漿液性唾液(しょうえきせいだえき)とも言い、主に耳下腺より分泌し体がリラックスしている時に働く副交感神経によってのコントロールのため、リラックス状態の時に分泌しやすいのが特徴です。口の中を洗い流し口腔内を中性に保ち、清潔に保つ自浄作用や、アミラーゼが多く食べ物に水分を含ませ湿らせて飲み込みやすくする役割があり、消化吸収を助けています。
一方、ネバネバの唾液は粘液性唾液と言い、舌下腺から多く分泌しています。緊張している時に働く交感神経でのコントロールで、緊張時やイライラしている時に分泌しやすくなります。ネバネバの唾液はムチンMucin(タンパク質分解酵素)多く、粘膜の保湿粘膜の保湿をして傷つくのを防ぎ、細菌を絡め体内への侵入を防ぐなどの働きをしています。
それぞれの唾液がバランスよく働くことが大切です。
特異な成分としてのラクトフェリンという初乳に多い酵素を含み、病気の原因となる菌のたんぱく質を分解したり、菌にくっついたり、鉄を奪ったりすることで菌の増殖を抑えることができます。さらにまた、体を守る働きをするIgA(免疫グロブリンA)という免疫物質を増やすという間接的な働きもします。IgAもまた、菌に付着することで、増殖を抑える働きがあります。
ラクトフェリンは病原菌の大腸菌を抑制する一方、有用なビフィズス菌に対しては増殖効果を示すのです。
唾液の再石灰化は、唾液には重炭酸を含み、食後の酸性化した口の中をもとの中性に保つ働きをして虫歯を防ぎます。唾液にはカルシウムイオンとリン酸イオンを含み大きな役割を果たします。
食物の咀嚼で、味物質が唾液に溶け出し、舌の「味蕾(みらい)」と呼ばれる味覚受容器に届けられます。唾液が少なくなると、食べ物の味が分からなくなる味覚障害に陥ることにもつながります。
大量飲酒により糖尿病や肝硬変などの合併症に罹(かか)るとその病状から唾液分泌が低下、アルコールの利尿作用・水分量の不足により脱水、同様に唾液分泌が低下します。口腔環境が悪化する恐れがあります。
唾液は、口腔内に分泌時には無菌の状態なのですが、分泌後は常に口腔内の食事による微生物によって汚染が始まります。投薬数が増えるに従い、口腔乾燥症の有病率の増加が見られるようです。常に唾液の分泌を正常な状態に保ちましょう。よく噛むことでその刺激で唾液の分泌を促します。
水分補給、鼻呼吸を意識、お酒、たばこを控える、唾液腺のマッサージによって、唾液の質を上げましょう。
口内の乳酸菌を増やし善玉菌で悪玉菌を減らしましょう。
唾液の分泌量も意識することが大切です。
唾液の分泌は、一般的に夜、そして高齢になると減少します。細菌その他の因子に対する防御機能の低下、唾液の作用とその機能も低下するため、口内の細菌は増殖します。食後と朝起きてのケアは特に重要といえるでしょう。




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