・海鷂魚Ray えい
エイ類は、7科50属、約318種と多種で、世界中の熱帯、亜熱帯及び温帯海域に多く日本では東北南部より東シナ海にかけ生息する。
主に利用するのはアカエイ科、夏は沿岸に、冬には深みへ移動する胎生で魚体は、扁平で大きいものは全長、幅共1m以上にも達し、砂底に生息し海底でじっとしていることが多い。表面の中央に棘(とげ)があり尾の方まで連なり毒を持つ。骨格が軟骨からできており鰓(えら)の多くは左右それぞれ5個づつある軟骨魚類に属するサメ、エイだけの少数派で、特徴的なエラの形状や構造でエイはサメから進化した魚といわれる。
食用にあかえい、つばくろえい(アカエイ科)があるが市場に多く出回るのはアカエイが代表的で、6~8月を旬としている。
尿素・トリメチルアミンが多く死後に分解されアンモニア・トリメチルアミンに変化し傷みやすく臭気を発しやすい。
ヒレが大きくコラーゲン(肌の張りを保つ)が多く煮こごりができる。臭気があるので特に新鮮なものを選びあっさりとした淡白な白身で刺身ともするが酒、生姜、にんにく、ねぎを利用し味付けをよくした煮魚がよく、味噌煮もよい。ひれが加工されてミリン干し、かまぼこの原料にする。
100g中でエネルギー84kcal、蛋白質19.1g、脂質0.3gを含む。
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