今はこのボンタンの樹は失くなりました。善き思い出です。
「アゲハ蝶とボンタンとの事」
台風でボンタンが傾いた
でもボンタンは強く生き抜いた
儂はボンタンを立て直した
ボンタンには蝶が帰ってきた
毎年アゲハはこのボンタンに
サナギを宿して生きてきた
ボンタンのトゲに守れて
アゲハは無事毎年巣だっていく
そして儂らにハラハラと
樹に止まりその美しさ優雅
な姿を見せてくれる
儂もその仲間に入れて
貰えることをとても
嬉しく思った。
今はこのボンタンの樹は失くなりました。善き思い出です。
「アゲハ蝶とボンタンとの事」
台風でボンタンが傾いた
でもボンタンは強く生き抜いた
儂はボンタンを立て直した
ボンタンには蝶が帰ってきた
毎年アゲハはこのボンタンに
サナギを宿して生きてきた
ボンタンのトゲに守れて
アゲハは無事毎年巣だっていく
そして儂らにハラハラと
樹に止まりその美しさ優雅
な姿を見せてくれる
儂もその仲間に入れて
貰えることをとても
嬉しく思った。
「急な雨 木立にて」
振り返ると木立があった
ザーと音が木立の木々に
雨が当たっていたのだ
急な雨だった
真っ直ぐな雨は
樹木の上から叩きつける
木々は気持ち良さそうだ
私はこれが見たかった
きっとこの光景を望んでいた
私は木立の間に分け行った
木々の声をもっと近くで
聞いていたかった
私の遠い遠い過去の記憶
この片隅に忘れていたもの
純粋な水への思いと敬意が
もう少しで蘇るようだ。
「光る 天主堂」
天主堂は光り耀いていた
何とも言えぬあの黄の光は
私の目の奥深く 今も
焼き付いている
昼間だと言うのに
夜空の中のランタンの灯りのようだ
暫くの時間がたち
天主堂はこう言った
今、君が見ている光は
決して絶えることはない
どんな事が起ころうとも
この黄色の光で
皆を包んで行こう
私の胸は暖かく満たされた。