「気持ちの旅」
内なる声を聞き入れるには
まだ君は静けさが足りない
静けさに出会う少しばかりの
旅のようなものが必要なんだ
心の旅と言うより
気持ちなんだよ
気持ちに旅をさせるんだよ
それはね こう言うことだ
もし君が思い煩って
困惑したとしよう
その時何でも良い
「この気持ち」と思い
胸が動くことがあるだろう
その時気持ちは
旅に出たいと思っているんだ
そこで思い切ることだ
思いを切って
その気持ちを捨てることだな
そうすれば気持ちは旅に出る
気持ちが旅に出て静けさが残る
そして胸の奥まで
その色を見に行くと良い
その声を聞きに行くと良い
最も美しく輝いた色と共に
君は内なるメッセージを
聞くことになる。
「夕暮れ待つ空」
イワシ雲だろうか、点々と置かれた雲
秋の青空 高く広がる
丘から見下ろす先には
横一面になった野原に立つ建物
そしてまた一辺倒にへばりついた
黄の花咲く畑や丘
夏の名残か、遅咲きか
風もなく、今は静か
夕暮れを待つ空が
広がっていた。