プロレスという生き方 - 平成のリングの主役たち (中公新書ラクレ) | |
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中央公論新社 |
2018/5/19
プロレスキャスター歴20年の三田佐代子が、現在進行形で活躍するプロレスラーと関係者の魅力を解説した本。
いまだにプロレスと言えば猪木・馬場という人も多そうだけど、とっくの昔に次の世代は育っていて新しい景色が生まれている。
中邑真輔、飯伏幸太、高木三四郎、里村芽衣子、さくらえみ、そして棚橋弘至。
一昔前のプロレスファンが持っていた、ある種の後ろめたさを一切感じさせない顔ぶれ。
八百長とか文句を言ってるおっさんがいても、今のプロレスファンは「じゃあ飯伏を見てみろよ」と胸が張れる。
どの文章からも、プロレスを軸に次々と新しい表現を生み出していく選手たちや、大日本プロレスの登坂英児、和田京平レフリーへの素直な愛情と尊敬が伝わってくる。
個人的には、大日本プロレスの若手選手から見た一日の文章が、演劇の仕込みやバラシの感覚にちょっと似ていて面白かった。