「その探偵の名、」稽古場潜入調査レポート
2018/5/26
名探偵アミーゴと助手のコラソンが、八百屋のチープルック氏を殺した犯人を見つけようとする話。
容疑者各人に「犯人」と「協力者」「被害者に対する感情(複数)」の各カードを割り当てる。
探偵側は、容疑者達が即興で演じる回想シーンから割り振られたカードを推理する。
大昔、自分がTRPGをやってたころに、「役者さんが本気でやったら面白いだろうけど、ルール決め大変だよね」と思っていたことを具現化している。お話の内容と表現形式が正しく一致している。
早さきえこさんのキャラだとなかなか当たらないのが本当にかわいそうになってくる。
そして、あっさり裏切るところは本編の不条理展開よりギョッとする。あんなに心酔してたのに。
他の回もなかなか当たっていないようだし、序盤は選択肢が多くてかなり難易度が高め。
「人参売買」という瞬発力で出てきた単語がとても面白い。
結果、ちょっと前に見たイヨネスコの『犀』みたいな話になっていた。
■作品情報(観劇三昧HPから引用)
劇団名 インプロカンパニーPlatform
公演時期 2015/09/27
上演時間 01:52:41
地域:関東
■出演者:
安見謙一郎
早さきえこ
住吉美紅
戸草内淳基
小原敬生
斉藤慎介
石戸貞義(劇団宇宙キャンパス/Re:Play)
干場明日美(東京オレンジ)
中野和哉(劇団だるい)
岡本知里(劇団しおむすび)
■スタッフ :
構成・演出:住吉美紅
照明:田中稔彦
音響:三浦麻理恵(47ENGINE)
制作:嶋拓哉
広報:畑野芳正
参謀:辻周典
スチール:御手洗幸
宣伝美術:小岩井花澄
■あらすじ
少年エコソンは悩んでいた。
憧れだった名探偵の助手になったものの、事務所に持ち込まれる依頼と言えばペット探しや浮気調査ばかり。
この人って本当に名探偵なのかな?信じてついていってもいいのかな?
ある日ひょんなことから 大富豪殺人事件を謎解くことになった二人。
果たして、謎はすべて解けるのか?真実はいつもひとつだけなのか?
被害者のチープルック氏は、ナイフで胸部含む複数個所を刺され死亡していた。
警察は、犯行時刻にアリバイのない被害者の周辺人物7名に容疑者を絞っていた。
<Platformのインプロ>
Platformでは「即興演劇と台本演劇の融合」を目指し、1公演がひとつのストーリーとなる「コンセプトインプロ」を研究しています。
「誰と結ばれるかわからないラブストーリー公演」
「誰が生き残るかわからないバトルロワイアル」
「有罪無罪を観客が決める即興裁判」など、
時に台本や演出、ダンスなど決め打ちの要素を織り込みながらも
劇中劇や予定調和として即興を扱うのではなく
即興の良さ、自由度を最大限に引き出すための構成を探求しています。
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