観劇三昧:空宙空地「短篇集『ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常』DISC2」
2018/5/22
『ストーカーブルース』は主人公が盗聴している女性の部屋である事件が起こる一人芝居。
実質、主人公と盗聴先の女性の二役を演じている。雑にブラジャーを外すマイムが妙にいやらしい。
短時間で切れ味するどくまとめている。
『LAST TRACK』は旅行先のホテルで、夫婦がケンカする話。
そのあとの話もそうだけど、関戸哲也さんは男女の口喧嘩を面白く書くのが本当にうまい。
そして、粉薬を飲んでむせているシーン以降、『その場しのぎの男たち』の佐藤B作さんにしか見えなくなってしまう。
見た感じもちょっと似ている。
キャスト違いの『ふたり、目玉焼き、その他ささいな日常』(Aバージョン)も楽しい。
ご自身に当て書きして作っているんだろうか。
『サプライズ』はシンプルで無駄のない佳作。本当に好みでゲラゲラ笑ってしまう。
一瀬尚代さんの、いかにも「フラッシュモブみたいな派手なこと」が嫌いそうな見た目には、とても説得力があった。
関連:空宙空地「短篇集『ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常』DISC1ほか」
■作品情報(観劇三昧HPより引用)
劇団名 空宙空地
公演時期 2017/11/12
上演時間 01:15:41
■出演者:
『ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常/Aバージョン』
出演:関戸哲也/おぐりまさこ
『ストーキングブルース』
出演:山形龍平
『LAST TRACK』
出演:関戸哲也/大野ナツコ/おぐりまさこ/山形龍平
『サプライズ』大阪クリエイターバージョン
出演:立花祐介/一瀬尚代(bagdad cafe’)
■スタッフ :
作・演出:関戸哲也
『サプライズ』大阪クリエイターバージョン演出:勝山修平(彗星マジック)
舞台監督・音響:平岡希樹
照明:高山皐月(高山一族)・長坂有紗(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」)
音楽:いちろー(廃墟文藝部)
制作:油田晃
宣伝美術:studio maco
協力:(有)現場サイド
プロデューサー:おぐりまさこ
主催:空宙空地(津公演・大阪公演・名古屋公演)
東京公演主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
<津公演>
共催:津あけぼの座・特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ
<東京公演>
芸術総監督:平田オリザ/技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)/制作協力:木元太郎(アゴラ企画)/企画制作:空宙空地・(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
■あらすじ
「笑っちゃうほど滑稽で、泣いちゃうぐらい いとおしい。」というコピーを軸に描く、
「さまざまなカタチの愛情」がテーマのオムニバス。
約90分のシニカルヒューマンコメディを4作ずつ、2つのセットにしました。
『ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常/Aバージョン』
走馬灯ってどんなんだっけ?あれ?これが走馬灯?
あなたが覚えてるのって、そんなことだけ!?
あんなに一緒にいたのに。
駆け巡る日常。届かない想いが届くとき…。
『ストーキングブルース』
歪んだ愛の顛末は。
そこにあるのは屈託かブルースかそれとも狂気か。
存在感のある身体で魅せる一人芝居。空宙空地の異色作。
『LAST TRACK』
「雨シリーズ」と括られる、空宙空地の人気シリーズ第二弾作品。
異国の避暑地、雨の檻にやさしく閉じ込められた
一組の夫婦のこれまでとこれからと。
『サプライズ』大阪クリエイターバージョン
〜一組の男女の運命を分ける、
今日が、半年前から練った、その大事な日だから〜
演出家に勝山修平(彗星マジック)、出演に一瀬尚代(baghdad cafe’)・立花裕介を迎えクリエイションする、大阪版「サプライズ」。空宙空地の戯曲世界を、関西で注目を浴びる3人のクリエイターが新たな魅力で立ち上げる。
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