2019/3/29
・英雄ジュリアス・シーザーを暗殺したブルータスが、アントニーに倒される話。
・有名な「ブルータス、お前もか」の話なんだけど、本当に盛り上がるのはその台詞の後だったりする。
・会場は市民活動プラザのSCARTSコート。
・対面に作られた客席が舞台を挟む。
・自分は入口から見て右側の奥に座る。
・入り口が大きく開いているので、モールの通行人もチラ見くらいならできそう。
・オシャレ喫茶店と図書館に挟まれたスペース。
・色んな決裁権のある大人たちが尽力しているはず。
・普通は静かにしてなきゃいけないところで、わいわいがやがやと大人数の演者さんたちが集まって、終いには古今東西の戯曲の中でも屈指であろう大演説が始まる。
・演劇に全く興味がない喫茶店のお客さんや図書館利用者は、漏れてくる役者さんの声を聞いてどんな気持ちになるんだろう。
・そういう場所で演劇をやる難しさを全く感じさせない弦巻さんの演出力はさすが。
・ぶらぶら歩いていたら突然シェイクスピアに不意打ちされるような街はたぶん楽しい。
・この近さというか、地続きな感じは、たしかに「わたしたちの街」の演劇。
・もうちょっと積極的に公開稽古を見に行けばよかった。
・弦巻楽団の演劇講座の一環として上演されているので全体的に役者さんは若め。
・ざっくり言うと、本作は剣が言葉に敗れる話。
・見所は若い演者さんたちがそんなシェイクスピアの膨大な言葉の流れを乗りこなそうとしている様子。
・あと、オープニングが充実している。
・個性を楽器(または音の鳴る何か)で表現している。
・ピンポンでリズムがとれるものなのか。
・開放的な空間に演技できちんと仕切りを作っていた。
・市民活動プラザで煽られやすい愚かな市民を描いているのは皮肉だけど、教訓にすればいいんだと思う。
・きっちり1時間45分~50分くらいにまとめる編集力も脚本家の腕。
・次はきちんと整理された『終わりよければ全てよし』とか見たい。
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