※今回はわりと多めにネタバレを含みます。
2019/7/19
・一日で全参加団体の9作品とエキシビジョン1作品。
・最終的には大賞、優秀賞、観客賞が選出される。観客賞には10万円の副賞が付く。大胆。
・男芝居とは「"男要素"の絡む作品」。この定義だと、むしろ定義に当てはまらない作品を探すほうが大変。解釈はどうにでもなるし、女性参加の制限もない。
・逆に、この条件下で男芝居「らしさ」を出すのも大変。
・イレブンナイン(170以下)の『どうとでもなる』が内容的にも男芝居的にも頭ひとつ抜けていた。
・最初にストリートミュージシャン演じる明逸人さんがギターを持っているが、弾きそうで弾かない時間。
・一言も喋らず表情だけで何かをアピールしている。あの時間ずっと無言でいるの、怖くないんだろうか。
・その仕草が藤岡弘、的な劇画としての男そのもので、フライヤーに描いてあるイラストのタッチそのまま。
・ペットボトルから何か飲む時に、一瞬客席に流し目をするところも「男」。
・男芝居要素を最初の1~2分で消化。SASUKEのファイナリスト常連みたいな序盤。速い、速い。
・で、このオープニングがただのオモシロ表現かと思っていたら、最後にちゃんと別の視点から回収する。
・最終的には「男らしさ」という仮面を取る(?)話になるけど、この暑苦しい男要素が重要な前フリだった。男芝居という枷をしっかり話の推進力に変換していた。
・そんな彼の元に、江田由紀浩さん演じる謎の男がスクリームみたいな顔をして入ってくる。
・あとは、「真夜中のアスピリン」を思い出す不条理感に、人生の哀愁をくるんで、ポジティブな感じで終わる。
・正直、えげつないない出来ばえだった。
・あとは、きまぐれポニーテール『たりないおとこ』、Po-che『ごめん、そういう目で』の女子演劇がよかった。
・きまぐれポニーテールは、色んな角度から見た一人のダメ男をばらばらにして再構成する話。ピカソの絵みたい。
・Po-cheは面白かったんだけど、性別を乗り越えていく話に思えたので、男芝居とは間逆のことをやっていたような気がする。
・わんわんズの『ハリ合う求道者』は、教文短編の台本審査で読んでいた作品。趣旨的には、男芝居フェスのほうがフィットしていたと思う。
・あと、エキシビジョンの『ボロ』もよかったので、カンパ箱になけなしの小銭つっこんできた。
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