2019/7/3
・新聞記者が、大学新設計画に関する新事実を明らかにする話。
・『主戦場』だけ見て、当事者である日本人が作った作品を見ないわけにもいかないのかなと思って見てみる。
・ただ、「面白いドキュメンタリー」に「ノンフィクション風のフィクション」が太刀打ちできるのか、かなり半信半疑。タイトルも地味だし。
・前評判は良いものの、どう面白いのか想像が出来ない。
・どこに勝算があるのかと思っていたら、とにかく役者さんが魅力的。
・主役の新聞記者を演じるシム・ウンギョンさん。
・配役のチェックせずに見ているので、ずっと「このひと誰だ誰だ」と見てたら、まさかの韓国の人。
・作品HPをよると「韓国映画界の至宝」。いかにも映画の宣伝らしい大袈裟な表現だけど見た後で知って納得。
・ツヤ消しのかっこよさにあふれている。変にキラキラした女優さんだったら台無しかも。
・ちょっと小林聡美さんの感じにも似てる。コメディも合いそう。
・あとで舞台挨拶の動画を見て、日本語のたどたどしさに驚く。これであの演技してたのか。
・もう一人の主役、エリート官僚役の松坂桃李さんもよかったけど、なにより田中哲司さんが怖い。
・とにかく圧力かけてくる無表情な上役おじさん。アメムチのアメが怖い。ちゃんと腹が立つので、メガネ取り上げて指紋ベタベタつけてやりたい衝動にかられる。
・レイプ不起訴、官僚の自殺、大学新設に関するスキャンダル。わりと今の事件をほとんどそのまま扱っている。
・特に官僚の自殺に関しては、なんとなくニュースで知っていたことでも映像で見ると印象が変わる。
・こういう手法、イヤない人はイヤだろうけど、今の政権を名指しで批判してるわけじゃないし、これくらいなら大騒ぎするようなことじゃないと思う。
・終盤の新事実も「ああ、そういう考え方もあるか」という感じ。あとで検索してみたら「ない話でもない」くらいらしい。真偽というより、それくらい権力者を疑っておいて損はないと思う。
・妊娠のくだりはベタベタなんだけど、家族を言い訳に善悪の見境がつかなくなっている人は実際に多そう。
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