遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

yhs「つづく、」

2012-09-11 01:09:37 | 演劇を見てきた
2012/9/10

・楽日は終ったし、再演がなさそうなタイプの作品なので、ネタバレを気にせずに書く。
・このくらいの規模の劇団で、旗揚げ当初からのメンバーも結構残っていて、頻繁に公演もやって、15年も続いている劇団って、札幌には他にないんじゃないか。
・15年って半端に見えるけど、例えば高校卒業して始めてれば33歳。演劇を続けるかやめるか選択に迫られることが多い年頃。これが10周年や20周年だったら、また意味が違う。
・そんなことを考えつつ、15周年公演に「つづく、」というタイトルの作品を持ってくるあたり、同年代としてグッと来るものがある。
・企画時点で「勝ち」なんじゃないか。見る前から、けっこうな満足感。
・お話は、今から100年後。異常気象により氷の世界と化したSAPPOROの復興局にテレビ取材が入る。彼らは、局員達を集め、演劇をしようと提案する。
・気候変動に対して「復興」という言葉を使うかなとか、やっぱ最後に雨が降るのは唐突だなとか、いろいろ細かいところで気にならないこともないけど、そういうところがノイズになるような話ではない。
・役者さんのチーム感がよかった。企画趣旨に合ってる。
・去年3月のyhs「ムダの時間」。そこで観ていた新人さんの成長ぶり。配役もそのへん意識的。観といて得した。
・もうちょっとオリジナルメンバーが大騒ぎするのも見たかったけど、そういう方向じゃなかった。15周年だし、もっとお祭り的に笑える話でも良かったと思うけど。
・そうそう、全体的に「浮かれてない」感じ。
・構成的には、物語と現実の境界線を曖昧にする見せ方。
・客入れ時に舞台奥のドアを開けて外を見せる、役者名をそのまま役名にする、劇中に他の劇団の公演チラシの文面を読み上げる、などなど。
・やっぱり現実とリンクした、決意表明としての作品であるという結論。
・最後のシーン。曽我さんの影と、ドアから差し込光が一直線になるところがきれいだった。
・装置もよかった。シャンデリア。
・虹。曲が伏線になってた。あの曲で終わると、帰宅時に気分が軽くなる。

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