遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

演劇組織KIMYO『シティ』

2018-04-27 00:36:02 | 観劇三昧

観劇三昧:演劇組織KIMYO『シティ』

2018/4/27

都会に出てきた写真青年が、自意識に振り回されながら、一回りして大きくなる話。

装置は上下左右にモニター四台と、電話ボックスよりやや大きい枠。

枠は自意識そのもので、ずっと枠内の狭いスペースで演技し続ける。

モニターから現れる別人格に行動をのっとられる見せ方がおもしろい。こういうギミックは好き。

ほぼ一人一役の会話形式なんだけど、別人格があるので実質三人分。

異なる存在が、最後に混ざり合って少し成長する。

がんばってもやすんでも失敗する。あっちでもこっちでも失敗して、振り出しに戻ってみると少し前進している。

普遍的な人間の成長の縮図。

最初と最後のシーンも、単純化すれば誰もが似たような人生ということなのかも。

終盤はいい感じで自意識から開放されるけど、たぶんすでに別の種類の檻に囲まれているはずだと、うがった見方をしてしまう。

人生はたぶんその繰り返し。

■作品紹介(観劇三昧HPより引用)

公演時期 2014/01/10
上演時間 00:24:39

出演者:藤原孝喜

スタッフ
作・演出:宮谷達也
舞台監督・舞台美術:岡田保
照明:瀧泉千尋(Rose et Noir)
音響・音楽:エスパー渡辺
制作:山本一樹
大道具製作:かすがい創造庫
宣伝美術:チーム㎡

あらすじ
演劇組織KIMYO Project“NICK”vol.3
「くしゃみ」より短編『シティ』

地元から都会に出てきた男の一人(×3)芝居。
都会に憧れ、都会に揉まれ、都会に挫折し、戻った地元は、違って見えた。

上下にあるテレビ映像に合わせた芝居。

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