即興組合、2日目が終わりました。
昨日、細かくやりすぎて睡眠時間が激減したので、今回はタイトル賞を中心に簡単に振り返ります。
14時の回は始めにミュージカル「ソーセージ」を採りました。
口がエメラルド、尻尾はサファイヤでできている(逆かも)という謎のワニの肉でソーセージを作るという一見シュールな話。最終的に情緒的で前向きに収束したので、一冊の絵本を読んでいるような話です。
しかし、お題を出したお客様が存在しないという不測の事態が発生。確かにお題を聞いた時点で、該当者が存在しない可能性(演者側の聞き取り間違い)のほうが高そうだなとは思っていたのですが、お題を大切にした話として頭ひとつ抜けていたので、万が一でも該当者がいらっしゃる可能性にかけてみました。
そして、案の定、発案者はいませんでした。
次点は悩みました。「ガトーショコラ」「押入れ」「えー」「割り勘」など、それぞれの観点で良いお題が沢山あったからです。言葉自体のかわいらしさ、お題としてありがちに見えにくい点、多少強引でもお題に対応した話が作られた点から「ガトーショコラ」にしました。
19時の回のほうは輪をかけて悩みました。
最終的にはペーパーズによる「逆に」とミュージカル「みこし」の二択でした。
「逆に」は使いやすそうで使いにくい言葉で、どんな言葉につけてもそれなりに意味が通る反面、この言葉がタイトルになるほどの必然性を作るのは大変です。
その点、ヒルズ族(チーム名)は、ダサさが逆にかっこいい「DA PUMP」からオーディションらしきシーンを作り、たしかに節々で「逆に」をつけたくなるようなシチュエーションを重ねていたと思います。丁寧でした。
しかし、全作品終了後、あとから各作品を思い出すときに、どうしてもいちばん最初に出てくるのが「みこし」でした。
テクニカル的にはちょっと問題がありそうですが、みこしという躍動的なフレーズをまっすぐ受け取り、ミュージカルという加速装置を使って強い作品を作りました。
ほかに「マジ卍」「ヒルズ」もオープニングに相応しい良作ができてましたし、必ずしもタイトルの良さと内容の良さと技術的な高さが一致しないところが悩ましいところです。
シアタースポーツは本日あと2回。通常の演劇作品以上にお客様あっての公演です。
当日券もあるようですので、お時間のある方は是非。
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