縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

61年前の戦災孤児の話

2006-08-05 | Weblog
もうじき61回目の終戦記念日がやってくる。
婆猫がふと懐かしそうに話してくれたことがある、終戦を向かえたその年のある日、松本駅に10歳
くらいの戦災孤児らしき男の子が立ってたんだって、どうやら新宿から列車に乗って来て
しまったらしい。なんだかかわいそうに思った当時は学生だった婆猫はその子を家に連れて行って、
ご飯を食べさせてあげた。当時婆猫の家族は8人兄弟で、その上貧乏、その日の食事もままならぬ
状態だった。でも両親は何も言わなかったそうだ。いい話だねえ。
あの子どうしたかねえ、名前も何も聞かなかったらしいけど、もし生きていたら、いい年のおじいさんになっているはず。がんばって仕事して大金持ちになり、昔のことを思い出すことがあるかも、
知らない田舎の駅で心細い思いをしてるとき、声をかけてくれてご飯をたべさせてくれた親切な
お姉さんのことを。もしその時のお姉さんにお礼をしたいと思い出したらお姉さんは縁起村に
いるからね。お礼は小さな葛籠でもいいから早く訪ねてきてちょうだい。