縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

2006-08-26 | Weblog
ダイアログ・イン・ザ・ダーク。まっくらな空間をアテンドに導かれながら視覚以外の感覚を
使って体験するワークショップ形式の展覧会。猫社長は以前から絶対行きたいと熱望していたので
前売り券を買ってミミズクちゃんと会場に赴いた。最高でも8人で進行、アテンドに即されて
いざ暗闇へ、本当に真っ黒クロクロ、何も見えない、渡された杖をたよりに進んで行く。
しばらくするとアテンドがここから出られるのは七人だけです。お一人はここに妖精として
残っていただきますと言った。何そんなこと聞いてないよ。暗闇で顔は見えなくてもいっしょに
入った8人の動揺は伝わった。なぜかアテンドの目だけが青く光っていた。川を渡り、山を越え、
恐怖に押しつぶされそうになりながらそれでもようやく出口にたどり着いた。だがほっとするのも
つかのま、猫社長はミミズクちゃんがいないことに気が付いた。ミミズクちゃんは暗闇の世界で
闇の番人にされてしまったのだ。アテンドがダイアログ・イン・ザ・ヘルへまたのお越しを
お待ち申しておりますと微笑みながら言った。間違えた。ミミズクちゃんを返してくれ。
なんて怖いことは一度もなく、暗闇の中、最初はものすごく不安だったけど、みんなで助け合い
ながら、忘れかけていた野生なるものを垣間見たようないい時を過ごしたのだった。