縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

ど根性藤の木小唄

2007-08-31 | Weblog
3年前月極駐車場だった場所に今は賃貸マンションが建っている。駐車場の頃は金網フェンスで囲み
土の上に軽く砂利を撒いただけのむきだしの土地だったので雑草が生え放題だった。
そこに藤の木が生えてフェンスに蔦をからませて春になるときれいな花を咲かせていた。
年に一度、管理者から雇われた植木屋が来て雑草を刈っていく。藤の木なんか根本から切られてそりゃ
かわいそうなものだった。だが藤の木の生命力はこんなことでは負けなかった。次に植木屋が来る一年の間に
元の大きさに戻していたのだ。こうして切られても切られても根がある限り蔦をのばし毎年花を咲かせるという
ことが何年も続いていた。ところがマンションが建ってしまい、藤の木はとうとう姿を消してしまった。
さすがの藤も一巻の終わりかと猫社長もちょっと同情していた。ところが今年マンションの生け垣に
ひょろりとか細い藤の蔦が顔を出しているのを発見してしまった。どっこい藤は生きていた。
いやはや恐れ入りました。しぶとい、この藤はどこまでテリトリーを広げるのか、その前にまた
刈り取られるのか、猫社長は見届けようと思う。でも自分の庭には藤だけは植えないようにしよう。
こいつに侵入されたら大変だ。