縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

ポニョポニョ小ぶたの子

2008-07-19 | 干支
夕方になってもお目こぼし程度にしか気温が下がらない。そんなうだる暑さの中、裏の金トトさんちの
子供がポニョポニョと崖の上のポニョを歌い出した。最近猫社長もついつい口ずさんでいるので
なんだか微笑ましい気がした。ところがその先を聞いていて思わず吹き出した。
ポニョポニョ魚の子、大きくなったら食わーれちゃう、うーむ、もう替え歌ができてるのかあ。
そこで猫社長もさっそく作詞をしてみた。
ポニョポニョガチョウの子、おおきくなたらフォアグラだ。いまいち。
ポニョポニョ小ぶたの子、おおきくなたらトンカツだ。まだまだ。
ポニョポニョお馬の子、走れなっかたらトラのエサ。残酷。
ポニョポニョ神童君、おおきくなたらただの人。平凡。
やはり子供にはかなわない。

縁起笑店

セールも格差社会

2008-07-18 | Weblog
どっ熱っちゃ、ぬるぬるのサウナに浸かっているみたいなこの暑さ、北極が溶ける。シロクマが死ぬ。
心頭を滅却すれば火もまた涼し。毎年あまりの暑さに耐えかるとやっぱりでてくるこのフレーズ。

涼しいシャツでも買おうかと二子玉デパートへ立ち寄った。バーゲンも終わっていて、次なる再々値下の
ポップが各所で張り出されている。おお何か掘り出し物でもあるかしらと、目に入ったかわいい刺繍の入った
ブラウスを手にとってプライスを読んだ。
1万9千円、、、、セールだよね、何かの間違いかい?
うんにゃ元の値段は3万9千円だ。セールでも手が届かない、すごすご。
やはり縁起村のリサイクルショップに行ってみよう。最近猫社長ははそこで普段着を調達することが多い。
てなことでリサイクルショップを覗いてみたがどうも気に入った物がない。
まあないなら無理に買うことも無かろうと総菜を買うためにナンカヨウカイ堂へ入った。
ナンカヨウカイ堂もご多分に漏れず衣料品のセールをやっていた。せっかくだからちょっとワゴンセールでも
と覗いてみたらこれまたびっくり。1000円、500円が山積みだ。
元の値段は3900。はああ、リサイクルショップより安いよ。生地代にもなりゃしない。
服の世界も格差社会なんだなあ。
よし今日は二子玉デパートのブラウスを買ったつもりでその分パスタ&ビアを食べに行こう。

縁起笑店

コインロッカーヴェジタブル

2008-07-16 | Weblog
縁起村のはずれに立っている掘っ立て小屋、ロッカー方式の無人野菜販売所だ。地元の農家の
おじちゃんの作った朝取り野菜が格安で売っている。ここは猫社長お気に入り。
特に食べ物を無駄にしないのがいい。親指ほどの太さの間引いた大根10本100円。
傷んだ箇所がけずってある5本100円のりっぱなにんじん。アブラ虫のついたブロッコリー100円。
大曲りのきゅうり8本100円。傷トマト5個100円。つまり普通なら捨てちゃうか自分の家で
食べるしかない野菜を出店しているのだ。猫社長は多少わけありは大歓迎なので率先して100円玉を
投入する。そうそうおじさんとこの自家製梅干しはシミだらけで色が悪くてすごく酸っぱい、これもいい。
おじちゃんの野菜はすべて露地物だ。でも春夏秋冬、並べる野菜に事欠くことはない。
猫社長はこの販売所で季節の野菜を学んだ。スーパーだといつでも何でも揃っているので旬の野菜が
よくわからなかった。
原油高騰で温室栽培が危機状態になりそうな今、原点に戻って露地物の野菜や果物を食べたらいい
冬にトマト、きゅうり、なすび、枝豆でビール、を待ちわびる。夏にはほうれんそう、白菜鍋の夢を見る。
人間は住んでいる土地で取れた旬の物を食べるのが一番体にいいって聞いたことがある。
でもやっぱりよその土地のおいしいもの食べたい、だってスイカは縁起村では作ってないもの。

縁起笑店

真夜中のくいだおれ太郎

2008-07-14 | Weblog
道頓堀のくいだおれ太郎、あの顔は名物おかみとそっくりだ。もしかしておかみのデスマスク、今は
ライフマスクって言うのかな、それから起こした顔じゃないかと猫社長は一人で合点している。
真夜中の住宅街、草木も眠る丑三つ時、猫社長は家から逃げ出したピノコを探すために真夜中の屋外にいた。
犬がどこかで鳴いている。ピノコに吠えているのかもしれない。声の聞こえる方角にむかって歩いた。
終電後の住宅街は遠くで車のエンジン音が時折聞こえてくる以外はひっそりしていた。
ピノコ、囁くような声で歩いていたら、トントントン、ブリキを叩くような軽い音が前方から聞こえてきた。
なんだろうこんな真夜中に、家の中からじゃないな、いやな予感に足を止め、前を伺った。
ギョッとした。赤と白の縦縞ストライプの衣装をまとった人間がボーと蛍光灯の薄明かりに浮かび上がって
いる。そいつは腹に巻き付けた太鼓をたたきながらゆっくりこちらへ近づいてきた。
トントントン、太い眉毛が上下に動き、黒い眼鏡をかけて薄笑いを浮かべている。気持ち悪いあの顔、
猫社長は恐怖で足がすくんでその場で固まってしまった。
くいだおれ太郎だった。トントントン、太郎は猫社長の三歩手前まで接近して止まった。もうだめだと思った。
だが彼は猫社長の方へ首を回して魚の腐ったような目で見つめたままだった。ふと足下に目をやると、
太郎のズボンの裾に齧り付いたまま離れないピノコがいた。笑っているけど、かなり困っていたようだった。
ある日家のチャイムがピンポーンと鳴って出てみて、くいだおれ太郎が立っていたらやはりものすごく怖い。
平気なのはピノコだけだ。

アナログ放送延長

2008-07-12 | Weblog
2011にテレビはアナログ放送が終わり、デジタルだけになる。つまり2011年の7月24日の深夜放送
を観ていた猫社長は25日午前0時にテレビ画面が突然ぷっつり消えてしまいガオーと頭をかかえるって
ことなのだ。
明くる日25日はテレビが映らないと、日本全国のじいさん、ばあさん及び猫社長一族が一斉にテレビ局、電気屋さん、
110番や119番に電話をかけるだろう。これは年金未納とか後期高齢者なんてもんじゃないくらい
大パニックになること請け合いだ。これは予測。
今日ラジオを聞いてたら、地デジへの移行は延長せざるをえないと専門家の人が言っていた。
万歳、実は猫社長もたぶんそうなるだろうなという予感と予測があった。だから一昨年にあえて
アナログテレビを買ったし、ビデオも買い直した。だから予想がはずれると困るのだ。
これは出版社が作家に締め切りをかなり前倒しするのと似ている。きっと延びるぞ。
しかし問題は日本の官僚だ。官僚君は一度決めるといらないダムや道路でもうむもいわせず作ってしまう。
だいたいにおいて官僚なんてもんは弱い物と年寄りとビンボー人に冷たい、それに頭が堅い。
大分の教育委員みたいに柔軟性があれば右や左へ曲げられるんだけどね。
さてどうなるか、2011が楽しみじゃ。