英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

本日の五文型クイズ(32)解説編

2010年10月28日 | 本日の五文型クイズ
主語Sは青、動詞Vは赤、目的語Oは黄色、補語Cは銀色で色分けすると以下のようになります。

Japan contends that Chinese fishing and naval vessels in recent months have flocked in ever greater numbers to the disputed area, turning what was once a relatively placid outpost into a flash point.

②After the Chinese trawler and its crew were detained by the Japanese Coast Guard on Sept. 8, Beijing reacted with percussive fury, severing many diplomatic ties, slowing down Japanese cargo shipments and even briefly suspending exports of rare-earth minerals that Japan needs to manufacture everything from hybrid cars to superconductors.

 ①はthat節が目的語になるSVO構造の第3文型、②はSV構造の第1文型です。
 ①ではturning以下が分詞構文、②はsevering~、slowing down~、suspending~と三つの分詞が並んだ分詞構文になっています。分詞構文はつまるところ分詞の副詞的用法で主語にも動詞にも目的語にも補語にもならないため、五文型分類では常に除外されます。分詞構文によってひとつの英文が長くなることは多々あるとはいえ、分詞構文は文の骨格にならず脇役でしかないことを心得ておくと、とても便利です。ただし、分詞構文と動名詞の区別がつかないようなことでは正確な英文理解は困難になりますから、五文型分類を通した判別訓練が有効になります。
 ちなみに一般論としては「分詞構文の主語は文の主語と一致する」とはいえ、①のように分詞構文がthat節の中に含まれている場合には、分詞の主語はthat節の主語になります。turning what was once a relatively placid outpost into a flash pointにしているのはthat節の主語であるChinaでJapanではありません。このあたりを「分詞構文の主語は文の主語と一致する」という一般論を安易に適用して誤読すると、かなりマズイことになりそうです。
 ②における三つの分詞の主語は言うまでもなくBeijing(中国政府)です。

出典はTIME誌に掲載された、尖閣諸島における日中の領有権争いとグローバルな影響と背景について伝えたAsia's New Cold Warです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本日の五文型クイズ(32)出題編 | トップ | 英語思考力を鍛える多義語(10... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本日の五文型クイズ」カテゴリの最新記事