英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

行間を読む想像力の養成(1)解説編

2010年10月15日 | 行間を読む想像力の養成
 チリで鉱山労働者が閉じこめられた事態を報じたHow the Chilean Miners Are Surviving Undergroundという記事(TIME誌9月20日号)の、

The miners' menu — which at first consisted of nothing but nutrient drinks — now includes yogurt, cereal, tea, sandwiches, kiwis and, recently, hot meals like meatballs with rice. Beans were held back for just the reason you'd think when 33 men are living in a confined space — one more way the decorous rules of the surface are being observed below.  

 二番目の文におけるthe reasonとは狭い場所で豆を食べてfartされては困るからです。
 手元にあるオックスフォード新英英辞典でfartとは、to emit wind from the anus.と正確かつ簡潔に定義されています。fartのような単語は6万語レベルの英和辞典の見出し語にもなっているとはいえ、ノンネイティブ英語学習者が一生覚えなくても支障はないし、覚えるにしても後回しにしていい単語です。しかし英英辞典を検索しますと、屁のような単語からもemitという重要単語、そしてemit windのように風雅な英語の言い回しを学ぶことができます。
 私の提唱する英語学習法は基本的に「脱暗記」ですけれども、英英辞典の定義文に使われる単語、たとえばThe Longman Defining Vocabularyの大部分は日本語の訳語を暗記するしかないと思います。しかし英英辞典を使いこなせるような基礎語彙と基礎文法が身についた後は、機械的な暗記のような苦役なしでの語彙強化は十分可能です。
 たとえばemitのような重要単語をCOBUILD英英辞典CD-ROMで検索しますと、
If something emits heat, light, gas, or a smell, it produces it and sends it out by means of a physical or chemical process. (FORMAL)
The new device emits a powerful circular column of light.
という定義文と例文をたちどころに読めます。重要語彙や表現をたくさん含んだ英英辞典の定義文や例文に日常的に親しんでいれば、語彙力に限らない英語力が伸びないわけはありません。
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2 コメント

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おなら (英語の旅人(TIME購読者))
2010-10-15 12:31:22
cut the cheese ともいいますね。そんな匂いですかね(想像したくないですが。)

Who cut the cheese? で 屁こいたやつだれだ?

になります。
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Unknown (鈴木康)
2010-10-15 18:06:25
 大変愉快なコメント有り難うございます。
そういった単語や表現ばかり知りたがる学習者がいまして、「何でもいいから好きな言葉を和英辞典で調べてそれから英英辞典に当たりなさい」と言ったところ着実に英語力が伸びました。下世話な単語も英英辞典で学べば基礎固めの役に立つわけで、まさに好きこそものの上手なれです。
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