昨日は実用英検一次試験が行われました。英検の問題自体は素直で、大学入試の英語問題よりはるかにましだと思います。英文和訳や和文英訳がない点も、受験者の英語思考力向上に寄与するでしょう。
しかし問題がないわけではありません。再三指摘してきたように2級以下の一次合格ラインが6割前後という低さになっているため、基礎ができてないまま上の級を受けて同じ級で何度も落ちる「英検難民」があとを絶ちません。何度も受けさせて儲けようという商業的思惑があるのかどうかはわかりませんけれども、一次6割前後で合格させるような非良心的なやり方は改めるべきです。
加えて、1級においては長文問題のレベルと比較して語彙問題のレベルがかなり高くなっています。受験者心理としては早く合格したいでしょうから、実力不相応な難しい単語を覚えることに時間をかけるケースも少なくありません。その結果、単語力はあっても長文が苦手な1級合格者が出ています。実生活においては辞書が使えるわけで、そんな英語力ではものの役に立ちません。
理想的には英検に英英辞典の持ち込みが認められるようになればいいと思います。ただいきなりそうはならないでしょうから、英検1級においては長文問題を増やして語彙問題を減らすことを求めたいです。
現状の英検1級においても、語彙よりは長文中心の対策を講じた方が発展性のある英語力を身につけることができます。語彙問題には相対的に難問が多いとはいえ、半分くらいはTIME,NEWSWEEKのやさしい記事に頻出する常識的な問題です。
2009年1級第2回の場合ですと、25問の正解選択肢のうち、exuberant, bluff, deter, meddle, susceptible, avert, glitch, tarnish, refute, impasse, languish, mayhem, stamp outという少なくとも13の単熟語はよく見かけますので、普段からニュース英語に親しんでいれば半分は自信をもって解答できます。あとはヤマカンで答えても語彙問題で6~7割程度は確保できるでしょう。
長文問題は和訳を読めば、おおむね中学校の社会科程度であるのがご理解いただけると思います。対策としてはTIME,NEWSWEEKのやさしい1頁ものの記事を辞書なしで読みこなせるようになれば8割程度はとれるでしょうから、語彙問題での失点はカバーできます。英検1級受験段階ではTIME,NEWSWEEKのカバーストーリーや論説記事といった難物にはあまり手を出さないのが得策で、やさしい1頁ものの記事を300本くらい読んで文法、構文、単語を高い精度で理解すれば英検1級合格圏です。
エッセイは陳腐であっても間違いの少ない英語を論理的に書ければ十分で、リスニングはシャドウイングやディクテーションといった体育的訓練を怠らなければ対応できます。
なにはともあれ、英検に限らず合格至上主義に走らない方が長期的には近道になります。
「合格至上主義→退屈な勉強→さらなる合格至上主義→ますます退屈な勉強」という悪循環を断ち切り、英検1級がやたら難関視されるような現状を変えるためにも、Y(やさしく)・M(短く)・O(面白い)記事と、暗記に頼らず英語思考力を伸ばせるような英語学習方法をこれからも紹介していきたいと思います。.
しかし問題がないわけではありません。再三指摘してきたように2級以下の一次合格ラインが6割前後という低さになっているため、基礎ができてないまま上の級を受けて同じ級で何度も落ちる「英検難民」があとを絶ちません。何度も受けさせて儲けようという商業的思惑があるのかどうかはわかりませんけれども、一次6割前後で合格させるような非良心的なやり方は改めるべきです。
加えて、1級においては長文問題のレベルと比較して語彙問題のレベルがかなり高くなっています。受験者心理としては早く合格したいでしょうから、実力不相応な難しい単語を覚えることに時間をかけるケースも少なくありません。その結果、単語力はあっても長文が苦手な1級合格者が出ています。実生活においては辞書が使えるわけで、そんな英語力ではものの役に立ちません。
理想的には英検に英英辞典の持ち込みが認められるようになればいいと思います。ただいきなりそうはならないでしょうから、英検1級においては長文問題を増やして語彙問題を減らすことを求めたいです。
現状の英検1級においても、語彙よりは長文中心の対策を講じた方が発展性のある英語力を身につけることができます。語彙問題には相対的に難問が多いとはいえ、半分くらいはTIME,NEWSWEEKのやさしい記事に頻出する常識的な問題です。
2009年1級第2回の場合ですと、25問の正解選択肢のうち、exuberant, bluff, deter, meddle, susceptible, avert, glitch, tarnish, refute, impasse, languish, mayhem, stamp outという少なくとも13の単熟語はよく見かけますので、普段からニュース英語に親しんでいれば半分は自信をもって解答できます。あとはヤマカンで答えても語彙問題で6~7割程度は確保できるでしょう。
長文問題は和訳を読めば、おおむね中学校の社会科程度であるのがご理解いただけると思います。対策としてはTIME,NEWSWEEKのやさしい1頁ものの記事を辞書なしで読みこなせるようになれば8割程度はとれるでしょうから、語彙問題での失点はカバーできます。英検1級受験段階ではTIME,NEWSWEEKのカバーストーリーや論説記事といった難物にはあまり手を出さないのが得策で、やさしい1頁ものの記事を300本くらい読んで文法、構文、単語を高い精度で理解すれば英検1級合格圏です。
エッセイは陳腐であっても間違いの少ない英語を論理的に書ければ十分で、リスニングはシャドウイングやディクテーションといった体育的訓練を怠らなければ対応できます。
なにはともあれ、英検に限らず合格至上主義に走らない方が長期的には近道になります。
「合格至上主義→退屈な勉強→さらなる合格至上主義→ますます退屈な勉強」という悪循環を断ち切り、英検1級がやたら難関視されるような現状を変えるためにも、Y(やさしく)・M(短く)・O(面白い)記事と、暗記に頼らず英語思考力を伸ばせるような英語学習方法をこれからも紹介していきたいと思います。.
以下の日文を英文に直せ。
【点と線と面】
私は疑問だ。面に点は無限にとれると言うが, それはどうだろうか。
そもそも点は可視的でないし, 分けることも出来ない。にも拘わらず, 面から無限に捉えられると言うのはおかしくないか。いや, おかしい。何故, 分けることが可能なのか。
それは紛れもなく, 0(点)を偽装した1(存在)だからである。
【0∞1】
0は質であり事だ。つまり存在の1とて切り離すことの出来ない事であり, 1ですら質的な変化の前には絶対に保存出来ない。
ならば, 面から捉えられる疑惑つきの点とは, 質的な変化の中に絶対に保存できない粒(物)のことではなかろうか。
因果とは, 粒と無数の軌道を表す法則性。中道とは, 因果の破綻に伴う己意志の解放と, 俯瞰者としての自我の確立, 物に対する執着の終焉と柔軟な捉え方(認識), そして, これらを機軸とする物事の確立である。
結局, 私は点が膨張した不可分の面を観ているのだ。
以下の日文を英文に直せ。
【因果の壊れと中道のみち】
【哲】
過去(原因)など, 未来(結果)など, 今しか, 事しか存在し得ない。
原因が結果を生むのは事を物として捉え法則化した場合, 即ち【己意志】の信仰のある場合に成り立つのであって, 無限の物質が事を確定することはないし, 抑事が何かを知り得ない以上それを再び起こす再現性などあり得ない。
ただ全容を確定するのは是の裏側の【絶対無】である。
即ち法則とは⇒【絶対的意思】の信仰の道具である。
《『私は物質にも, 創造主(神)にも支配されてはいない。私は認識した物を肯定しつつ, 否定的なのであり, さらに言えば私が唯一質(事)を物として捉え造り出せる。だから己が支配を受けていると言う妄想と祈りの信仰よりも, 宗教・思想よりも尊いのは, 生きやすい【考え方】だと知っている。如何なる方法も否定は出来ない。それが生きると言うことなのだ』‐中道のみち‐》
【知・法の根本】
如何なるものも信じているから成り立っている。私自身は宗教が大嫌いで, 哲学とこれを基礎とする科学さえあれば, 人類に宗教という最も劣悪な信仰は要らないと思う。尤も道徳的教義は必要だが, あくまで信じているからこそ相手が物か人か, はたまた両方をもつ対象なのである。
宗教こそが最も有害である為, 哲人はこれを粉砕し, 想定される万人の自由の釣り合いを確保する為に, 如何なる方法も講じなければならない。この考え方が柔軟でありつつも厳格である法哲学(ほうてつがく)の根源であり, 当然, 己意志の望みが一指導者の思想の忠実なる再現である宗教信者が国家の要職に就くことは思想の犯罪である。これは市民に阻止する権利がある。従って教育はある程度中立な哲学者と科学者が共同で指導に当たらなければならないし, 偏向の著しい思想家・宗教家は教育の場から除かれるべきである。