英語の達人とおぼしき複数の有名人が、TIMEの記事を自分で和訳してもう一度英訳するという学習法を紹介しているのを読んだ記憶があります。想像するだけでも大変そうな学習法で、日本語の介在というロスを考えると私は試す気になれませんでした。
代わりに以下のような学習法を紹介したいと思います。前置詞は一文の論理の方向指示器のような重要な役割を果たし、代替がきかないケースが多いです。そこで、先日紹介した「オズの魔法使い」の冒頭から前置詞だけを抜いた練習問題を作成してみました。
Dorothy lived ( ) the midst ( ) the great Kansas prairies, ( ) Uncle Henry, who was a farmer, and Aunt Em, who was the farmer's wife. Their house was small, for the lumber to build it had to be carried ( ) wagon many miles. There were four walls, a floor and a roof, which made one room; and this room contained a rusty looking cookstove, a cupboard ( ) the dishes, a table, three or four chairs, and the beds. Uncle Henry and Aunt Em had a big bed ( ) one corner, and Dorothy a little bed ( ) another corner.
正解は2月22日のブログをご覧ください。
for the lumber to build it had to be carried ( ) wagon many miles.におけるforは前置詞ではなく接続詞で、「・・・なので」という意味で使われています。
読んだ英文を簡単にコピーできる現在、工夫次第で効果的な英語教材を自作できます。
以下は、2003年のNews Archiveから選んだTIMEFORKIDSの写真入り記事で、力量に応じた英語教材の自作も容易です。
Cutting the Sugar in New York Schools(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
甘い物の自販機がニューヨーク州の公立学校から追放されます。
☆必修単熟語 ban, nutrition, essential, kick out,
Finding the Right Way to Write(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
コンピュータにおされる手書きを擁護する動きについての記事です。
☆必修単熟語 erase, delete, available, reliable
A Question of Race and Fairness (TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
アファーマティブアクションとは差別撤廃措置と邦訳され、入学や就職においてマイノリティの志願者を優遇する措置です。人種ゆえに入試で不合格にされたと考える白人志願者が裁判を起こしました。最高裁がミシガン大学のアファーマティブアクションを容認したことを伝える記事です。
☆必修単熟語 review, application, edge(ここでは「強み」の意味), admit, discriminate, make up for, qualify, lawsuit
Great Wall of Water(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
中国で計画されている世界最大級の水力発電ダムについての記事です。
☆必修単熟語 power plant, flood, boost, reservoir, proper, arrangement, store, drought, environment, pollution
代わりに以下のような学習法を紹介したいと思います。前置詞は一文の論理の方向指示器のような重要な役割を果たし、代替がきかないケースが多いです。そこで、先日紹介した「オズの魔法使い」の冒頭から前置詞だけを抜いた練習問題を作成してみました。
Dorothy lived ( ) the midst ( ) the great Kansas prairies, ( ) Uncle Henry, who was a farmer, and Aunt Em, who was the farmer's wife. Their house was small, for the lumber to build it had to be carried ( ) wagon many miles. There were four walls, a floor and a roof, which made one room; and this room contained a rusty looking cookstove, a cupboard ( ) the dishes, a table, three or four chairs, and the beds. Uncle Henry and Aunt Em had a big bed ( ) one corner, and Dorothy a little bed ( ) another corner.
正解は2月22日のブログをご覧ください。
for the lumber to build it had to be carried ( ) wagon many miles.におけるforは前置詞ではなく接続詞で、「・・・なので」という意味で使われています。
読んだ英文を簡単にコピーできる現在、工夫次第で効果的な英語教材を自作できます。
以下は、2003年のNews Archiveから選んだTIMEFORKIDSの写真入り記事で、力量に応じた英語教材の自作も容易です。
Cutting the Sugar in New York Schools(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
甘い物の自販機がニューヨーク州の公立学校から追放されます。
☆必修単熟語 ban, nutrition, essential, kick out,
Finding the Right Way to Write(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
コンピュータにおされる手書きを擁護する動きについての記事です。
☆必修単熟語 erase, delete, available, reliable
A Question of Race and Fairness (TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
アファーマティブアクションとは差別撤廃措置と邦訳され、入学や就職においてマイノリティの志願者を優遇する措置です。人種ゆえに入試で不合格にされたと考える白人志願者が裁判を起こしました。最高裁がミシガン大学のアファーマティブアクションを容認したことを伝える記事です。
☆必修単熟語 review, application, edge(ここでは「強み」の意味), admit, discriminate, make up for, qualify, lawsuit
Great Wall of Water(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
中国で計画されている世界最大級の水力発電ダムについての記事です。
☆必修単熟語 power plant, flood, boost, reservoir, proper, arrangement, store, drought, environment, pollution
同感です。
また、私は、中学はともかく高校英語の検定教科書は撤廃し、学校および現場の教師が自由に題材を選択、作成できるようにすべきと考えています ( 勿論、高校であっても教科によっては教科書が必要なものもあると思われますが、これだけ英語関連の書籍が出版されてネットにも豊富な英文題材がある現在、教科書作成および検定に要する時間と費用は無意味と思われます )。
一貫して提唱されている英英辞典方式と対極にあるのが、訳読法と推察しますが、私は、両方必要であり、本質的なことは、学習者の能力と題材の難易度の相関に応じて両者を使い分けることにあると思います。手元にある高校英語の教科書を見ても、大方は章を追うごとに難易度が上がるため英英辞典方式の適用を妨げる構造と言えます。
英英辞典方式のように難易度を下げて量的負荷を課すことは、英語に限らずスキル向上過程の要諦の一つですが、高校英語の新指導要領を見ても全くそうした本質的なことが記述されておらず、単に教科名を新しくして誤魔化した茶番劇と感じられます。
( なお、量的負荷を落して文法解説、発音、訳出に時間をかける方法も併せて高校の先生は身につけ、両者を使い分けるべきと思います )
話は変わりますが、副題を新しくされ、よりインパクトのあるものにされたと感じました。
現状では、頁単価20円もするのに内容は話にならない大学生向けTOEIC教科書があり、そういったものをわざわざ選んで使わせる英語教育関係者もいます。教科書と名がつけば「高かろう悪かろう」でも買い手がつくような弊習は困ったものです。
とはいえ何らかの学習資料なしでの英語授業は困難です。よい学習資料、よいカリキュラム、よいスタッフを揃えるのに必要なのは競争原理で、結果を出せない教材等はすみやかに淘汰されるべきでしょう。特に言語習得のようなプラグマチックな作業においては競争原理は欠かせません。
訳読に関してけっして私は全否定するわけではなく、日本語を介在させないとわかりにくいような場合には和訳をためらうべきではないと思います。ただあくまでも英文の語順と発想を尊重すべきで、無生物主語の構文を副詞的に訳させるような作業は翻訳者養成講座でもない限り無用と考えます。
追記
ブログ復活も副題改良も奇策な人さんのご助言あってのことです。厚く御礼申し上げます。
1.In the current age of electronic communication, many educators believe handwriting is not as important as it once was.
current age は「現代」ですか?
Great Wall of Water に関する質問
2.The Three Gorges Dam, the largest in China, will soon be home to the world's largest energy-producing power plant.
どういう意味なのかわかりません。
3.Such a huge and historic project comes at a great cost.
「そんな巨大で歴史的な計画は、非常に高くつく。」という訳でよろしいでしょうか?
「Three Gorges Damは中国最大で、まもなくありかになる / 世界最大のエネルギーを生み出す発電所の」となります。
1,3はご指摘の通りだと思います。