前々回の第301回から続きます。
売り上げを上げていなくてもどこ吹く風、全く営業の仕事には打ち込もうとせず、ただおしゃべりと休憩時間にご飯を食べに来てるだけの先輩の女性社員。
そんな彼女の勤務姿勢に、我慢の限界点を超え、彼女と部長との喧嘩に割って入ってしまった私。
その後、非常に気まずい気持ちを引きずりながら、自宅に帰り、翌朝も、その気持ちは残っていました。
早速、私は出社前に喫茶店に入り、その渦中の彼女に対して、佐藤康行メソッドの「愛と感謝の海」のワークに取り組んだのです。
ざわつく心を静め、彼女のことを思い出し、彼女の「愛と感謝」の発見をひたすら書き出していきます。
そして、一通り書き終えたと思ったら、目を閉じ、彼女の顔をイメージしながら、彼女に対して心の中で、愛と感謝の言葉で語りかけていくのです。
このワークに取り組むことで、色々な事が見えてくるような気がしたのです。
彼女は、彼女なりに精一杯生きているのだ。彼女なりに、彼女の見える世界から、周りの人に心配り・気配りしながら、職場の仲間を助けたい、元気づけたい、応援したい。
そういう気持ちの現れとして、周りの人に話しかけたり、世話を焼いたりしているのだ。
だから、私が必死に営業の電話コールをしている渦中に話かけてくるのは、決っして彼女が私を邪魔しようとしているのではない。
私を応援してくれているのだ。
・・・という彼女の心根が見えてきた気がしたのです。
営業の電話コール中に世間話をしてくること自体は、絶対ナンセンスだけど、でも彼女は彼女なりに、精一杯周りの人を応援しようとしてくれているのだ。
女性が子供を身ごもったときのように、彼女なりに周りの人を愛し、応援しようとしているのだ。
彼女が損得打算勘定がなく純粋にやっている気持ちが見えてきました。
その優しい彼女の心に向けて、心の中で「ありがとう。」と何度も唱えました。
ワークをしてわずか5分足らずで、彼女への気まずい気持ちは一層され、彼女への感謝の気持ちで一杯になりました。
そして心穏やかになり、部長と彼女の喧嘩に割って、私自身がきまずい気持ちに悩んでいた気持ちがスッキリして会社に出社しました。
そして彼女と会った瞬間に、私は「愛と感謝の海」のワークの、さらなる愛の威力を思い知らされることになるのです。
次回に続きます。
ありがとうございました。