北目町通りと東三番丁の二つの辻標をご紹介。
18番辻標「北目町(きためまち)/北目町通(きためまちどおり)」は、
トラストタワーの南西角向かいコンビニ跡前のポスト脇にあります。
簡単にいうと、「村上屋餅店」の目の前です。
「北目町」は、柳町から上染師町に至るまでを北目町といいました。
柳町の大日如来から五橋中までの通りの名称です。
開府前からの古い町で、勢至観音様を守護仏とした二十三夜堂があります。
「北目町通」は、トラストタワーから東二番丁通を越え、
横一線に河北新報社、JR東日本、北目町ガード下をくぐり、東九番丁の報恩寺に至る通りです。
北目町「村上屋餅店」には、市内はもちろん、遠方からもお客様が絶えません。仙台の新名所ですね。
2番辻標「東三番丁(ひがしさんばんちょう)/鉄砲横丁(てっぽうよこちょう)」は、
中央警察署東側、五橋公園の角に設置されています。雨水対策の工事中です。
「東三番丁」は、宮城県庁前から清水小路、五橋まで通じていました。
明治期に宮城学院、河北新報社ができました。かつては弁護士、医者の多い屋敷町で、
戦後は、闇市時代から続く仙台朝市が市民の台所ですね。
「鉄砲横丁」は、五橋公園前から西に延びて東二番丁を横切り、
北目町を西に進んで東北大学の敷地に至る通り。
かつて北目町南角に鍛冶屋があったことが名前の由縁とされています。
道は、東に延長され、清水小路東華学校前(現在のJT仙台ビル付近)に通じていました。
五橋公園は、仙台駅から歩いて7~8分、駅前の喧騒がうそのような静けさです。
結構広いので、子供連れの家族も安心ですね。
昼時には、ランチ持参のサラリーマンもちらほら。
いろいろなグループの集合場所にもなっていますね。
※東華学校は、明治19年、同志社の新島襄により設立されています。6年で閉校になりますが、
存続続ければ、教育界はもちろん、東北地方全体への人材輩出など大きな影響を与えたでしょうね。
参考資料・引用
「辻標」 仙台市文化財パンフレット第三十五集 編集発行 仙台市教育委員会文化財課
「仙台城下の町名由来と町割」定価1,500円(税別) 著者 古田義弘 発行所 本の森