1月3日、ディビエンドラ・シン・ジャドーン氏(30)の仕事は、インドの映画・テレビ業界向けに人工知能(AI)ベースの視覚効果や合成音声の作成に忙しい。写真は2013年、インドのラジャスタン州の州選挙で投票する女性(2024年 ロイター)
[3日 トムソン・ロイター財団] – ディビエンドラ・シン・ジャドーン氏(30)の仕事は、インドの映画・テレビ業界向けに人工知能(AI)ベースの視覚効果や合成音声の作成に忙しい。そこへ、政治家からの電話が入るようになった。AIを利用した、いわゆるディープフェイク動画を彼らの選挙運動用に作れないかという問い合わせだ。
昨年11月にはジャドーン氏の地元ラジャスタン州で激戦となった地方選挙があり、今年5月には国政選挙を迎える。同氏が経営する企業「ザ・インディアン・ディープフェイカー」にとってはビジネスチャンスだ。だが、ジャドーン氏の表情は冴えない。
「ディープフェイク動画の技術は今や非常に優れている。たいした手間もなく、リアルかフェイクか判別できない動画があっというまに完成する」
ジャドーン氏はトムソン・ロイター財団の取材に対し、「ディープフェイクには人々の投票行動に影響を与える力があるのに、ガイドラインがないのが気がかりだ」と話す。
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