石破茂首相は、中国共産党(中共)、北朝鮮、ロシアからの脅威に対応するため、多国間安全保障体制として「アジア版NATO」の設立を提案している。この構想を具体化するため、石破首相は自民党内にアジア安全保障のあり方を議論する特命委員会を設置するよう指示し、その実現の可能性を探ることを進めている。専門家はこの構想が現実的意義を持つ一方で、多くの課題を伴うと指摘している。
11月28日、自民党は初めて特命委員会の会合を開催し、「アジア版NATO」の創設に関する議論を行った。自民党政調会長を務める小野寺五典氏は、会合で「この課題は一朝一夕に実現できるものではない。まずは議論を積み上げることが大切だ」と述べた。
同委員会は、小野寺氏の指導のもと、自民党内での議論を深めるとともに、専門家からの意見を聴取し、首相への提言をまとめることを目的としている。
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アジア版NATO議論開始 現実と理想の狭間
石破茂首相は、中国、北朝鮮、ロシアの脅威に対応する多国間安全保障体制「アジア版NATO」の設立を提案し、自民党内に特命委員会を設置して議論を進めている。専門家はこの構想が地域の平和と安定に寄与する可能性を指摘する一方、実現には憲法改正や各国間の協力など多くの課題があると分析している。
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