「中国人は頭がいいから、交渉相手を読む。舐められる人間は最後の最後まで舐められる」
改革開放初期から中国本土に赴任し、日系企業進出の足掛かりを作った大手企業の元幹部のA氏は取材に対し、自身の体験談をもとにこう語った。
中国側に妥協して迎合するのではなく、筋を通した主張を曲げない姿勢を貫くことが肝要だと氏は説く。時には交渉決裂も辞さない構えを示すこともあったという。
A氏は長年の経験から、対中外交のテクニックは対中ビジネスと通ずるものがあると考える。中国共産党の威勢に押され、日本の国益を損なう行動を取っても、逆に中国共産党に舐められるだけだと指摘する。
「中国人と交渉するときは、正論で徹底的に議論するわけ。それこそ喧嘩になるくらいに議論する。そうすれば逆に信頼をしてもらえる」
- 喧嘩して信頼を獲得
- ビジネスと外交は同じ
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