
貞観の初め頃のこと。太宗が侍臣に向かって、このように言われた。
「禁裏に召し使われている婦女子のことであるが、この者たちは、奥深い宮中に閉ざされており、その心情を思うと、まことに気の毒である」
「前朝である隋(ずい)の末年には、あちこちから女子を集めて止まず。それこそ離宮や、天子が行幸する別館ではないところにまで、やたら宮女を置いていた。これは、人民の財力を浪費するだけのことだ」
「朕(ちん)は、そのようにはしない。今ある宮女たちを宮中から出して、それぞれ求めるところへ嫁がせてやろう。それはただ宮中費用の節減だけでなく、人民を休ませることにもなるからだ」
そうして太宗は、後宮の貴妃から下働きの女まで......
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