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高智晟著『神とともに戦う』(71)ギネス記録級の荒唐無稽ぶり①
本案件で問題となっている家の所有権は、馮さんが有している。一切の権力に対抗できるはずのこの権利は、馮さんが先祖から受け継いだものである。先祖代々受け継がれてきた不動産の権利は、皇帝が支配していた時代にも、「極悪非道の旧社会」でも変わることはなく、それぞれの時代の権力の下で家が奪われるような災難に遭うことはなかった。
ところが、共産党が中国に政権を樹立し、いわゆる「人民が主人」となった「新社会」の到来から数年後、中国政府は「家の借り上げ」という名目で、1千万人が所有する不動産を無理やり占有した。いわゆる「家の借り上げ」とは、たとえ個人の不動産であっても政府が強引に接収し、その後、それを貸し出して、政府の言い値でつけた一定額の賃料を不動産所有者に分配するというものである。
2004年に、私は「国家が執行する土地建物借り上げ政策の法律的地位及びその解決への道」という文章を記した。その中で私は、法律、情理、契約それぞれの角度から、国が50年代から延々と、半世紀にもわたって「借り上げ」という名目で行ってきた私有不動産の強引な占有という事実の違憲性、違法性および天理・常識に背いている現状を包括的に分析した。
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