「岸田総理は外部大臣として何をされましたか」。2016年夏にスパイ容疑で邦人が拘束された当時、岸田首相は外相だった。中国側への申し入れが半年以上遅れたことについて、福島伸享衆院議員(有志の会)は質疑で、邦人保護のための外交手段の遅れや不足を指摘した。
日中青年交流協会の元理事長、鈴木英司氏は2016年7月に北京で拘束された。外務省の記録によれば、拘束から2カ月あまりの間、ASEAN会議や外相会談など、王毅外交部長と岸田外相(いずれも当時)は数回にわたる対話機会があった。にもかからわらず、「公開記録では具体的な申し入れが行われた形跡が見られない」と福島議員は14日の衆院予算委で述べた。
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