文部科学省が2019年から進めている児童や生徒に1人1台のコンピュータと高速ネットワークを整備するという「GIGAスクール構想」において、公立高校に配備されたタブレット端末の約3分の1が十分に活用されていないことが会計検査院の調査でわかった。令和3年度に国の補助金を使って整備した約9.6万台のうち、最大で約3.3万台が貸与されていない状況が明らかになった。
GIGAスクール構想(Global and Innovation Gateway for All)は文部科学省が2019年に打ち出した教育改革案だ。この構想は、主に学習用端末(タブレットやノートPC)とネットワーク環境を整備し、ICT技術を活用して従来の教育実践とのベストミックスを図ることを目指している。個別最適化された創造性を育む教育の実現や、新しい教育スタイルの確立を主な目的とし、生徒の個別学習の促進、教員の業務負担軽減、教育格差の解消などの効果を期待している。
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