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ハイテク時代の春の川を下る桃太郎の桃は「どんぶりこっこ、どんぶらこっこ」と鄙(ひな)びた隠れ里を下り、人知れず大海の淵へと、深く呑み込まれて行くのだと言います。
昔々、そのまたもっと大昔⦅忘却の大海が尽きるところ⦆に大きな桃の木に桃が実っていました。天を頂とし黄泉の世界に根を下ろすほどの大きさを、どうかご想像なさってください! 『ジャックと豆の木』に優に匹敵する巨木です。天の頂きに咲き誇った桃の実はそよ吹く風にもぎ取られ、桃の湖水に音もなく吸い込まれてゆきます。
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