2022年8月6日、チェーンソーを使い、キャンプで新たなトンネルの入り口を切り開く東グリーンランド氷床コアプロジェクトのSepp Kipfstuhl氏(Lukasz Larsson Warzecha/Getty Images)
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- 流入と流出
CO2は、大気中から光合成によって植物に流れ込み、分解によって土壌に流れ、海洋に吸収されるほか、呼吸、蒸発、化石燃料の燃焼によって放出される。このプロセス全体を炭素循環と呼ぶ。
理論物理学者で認定コンサルティング気象学者のエドウィン・ベリー氏は、「大気中のCO2が一定レベルまで増加すると、自然は自動的に流出量を増やす」と述べた。
「注ぎ口が開いていて、あるレベルに達すると水が溢れる浴槽のようなものだ。流入量は一定で、水位はあるところまで上昇する。レベルが上がるほど、流れ出るスピードも速くなる。どのような流入量の設定にもバランスレベルがある。つまり、流出量は流入量に等しい。流出量が流入量に達したとき、そのバランスレベルに達し、もはや蓄積されることはない」
ベリー氏は、CO2増加の責任は人間だけにあるという前提には問題があると述べた。
- 太陽が気候を支配する
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