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私の目の前に置かれているのは、子供(小学生・中学生・大学生)が死亡した3つの案件である。そのうち、2人の子供の写真は、しばらく前からずっと私の仕事机に置かれている。
その写真だけからも、11歳の少年・高棣君の元気さ、賢さ、愛らしさが十分に伝わってくる。「本当に嬉しいですよ、これほど優秀な息子を持てて。私はいつも誇りに感じます。この息子こそ、私の全ての希望なのです」「数学オリンピック学級の担任・王秋雲先生からも、うちの息子こそ学校も認める四大才子の1人だと言われました。通常、数学のできる子は、国語が苦手だったりするのに、息子は文章力が高いうえ、知識も豊富だとほめられたのです」
「その息子が私たちの元を去ってもう100日……。遺体はまだ霊安室にあります。悲しみに暮れる中、貴部門および指導者各位から納得のいくお答えをいただけるのをお待ちしております。息子を早く安らかに眠らせて下さい。ここで改めて皆様に感謝を申し上げます」
2005年5月23日、子供の遺体が霊安室に安置されて134日目、高棣君の母親が私の元を訪れ、上述の内容を含む「尊敬する指導者」宛ての手紙を私に手渡した。この哀れな母親は、私と会うたびに、同じ内容が一つとしてない、その100日余り前の、美しい生命が放った光と輝きの話をいつまでもいつまでも語り続けた。どれも聞く者の涙を誘う内容であった。
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