【関連記事】
高智晟著『神とともに戦う』(69)「中央政府の承認」とはどんな基準なのか①
面白いのは、その後、我々と接触するうちに、これらの官僚がみなそろって、油井接収の正当性についての論法を少々変化させたことである。すなわち、それまでの「合法行為」説から、「中央政府承認行為」説へと変わったのである。現在、決してぶれることのない判断基準は法律であって、権力ではない。これはすでに文明社会の通例になっている。
第一に、中国の中央政府の権力は、法律のもつ権力をしのぐものではないはずだ。政府はこれまでずっとこのように(法律を超越して)やってきたが、この種のやり方は野蛮であり違法でもある。この点は誰もが承知している。物事の判断が法律以外の基準によってはならないことは明らかだ。
第二に、この中央政府の承認とはどんな判断基準なのか。「中央政府が承認」すれば正しく、合法になるというのか。地方官僚トップの頭が、共産党の自称する、いわゆる「偉大・光明・正確」に永遠に侵されてしまったのでなければ、そんな理屈にはとても信服できない。
【続きはこちら】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます