大紀元エポックタイムズ・ジャパン

「真実と伝統」をモットーに、明日を生きる上で判断材料となる有益な情報を日々発信しております。

伝統色の奥妙(五)

2024-07-15 | 文化・歴史

2023年5月6日、戴冠式を終えた英国国王チャールズ3世とカミラ王妃 (OLI SCARFF/AFP via Getty Images)

 

同じシリーズ

 

色の吉祥と尊貴

 伝統文化で黄色と同列に論じられる色は、紫色です。この色は、「紫気東来」(紫の気が東から来た)という典故でよく知られています。中国人は、紫の気が吉祥で縁起の良い代表だと思っています。道家も紫の気を重んじます。例えば、仙人が住むところは「紫府」といい、道家の経文は「紫書」と言います。

 その源が非凡であるため、紫は伝統文化で「尊貴」を象徴しています。『後漢書』の巻48に「天有紫微宫,是上帝之所居也。王者立宫,象而為之」とあります。日本語に翻訳すると、「天上に「紫微宫」という宮殿があり、上帝が住むところだ。地上の王は宮殿を建てる時、天上の宮殿を真似て作る」となります。中国の古代人は、「天人合一」と重んじ、都市計画も天道に合わせなければいけません。天上の上帝は「紫微宫」に住みます。「紫微星」(しびせい:古代中国の天文学で、紫微垣(しびえん)に属する星。北斗の北にある)は「帝星」と見なされます。地上で天から受命する「天子」の住むところは、天上の「紫微宫」と対応します。歴史上、隋唐の時代に「紫微城」、明清の時代に「紫禁城」と呼ばれるのはこのためです。

【続きはこちら】

 

伝統色の奥妙(五)

紫は伝統文化で「尊貴」を象徴しています。古代ヨーロッパでは、紫色は信仰、神秘、帝国の将軍と密接な関係があり、君主や貴族が好んで着る服の色でもあった。

 

 


 

大紀元日本 LIFE

暮らし】 【健康・美容】 【文化・歴史】 【教育・道徳】 【自然・科学】 【エンタメ】 【コラム
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 重金属への暴露は認知症のリ... | トップ | ウェッブ宇宙望遠鏡の新発見... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文化・歴史」カテゴリの最新記事