2023年7月30日、体育館の屋根崩落事故が起きたチチハル市の中学校の門前にひろがっていた追悼品が全て撤去された。この追悼品の海には、中国国民の深い悲しみとともに、当局に対する民衆の怒りが渦巻いていた。当局がこれを撤去したことをめぐり、ネット上では新たな怒りが噴出している。(画像左は撤去前の現場。画像右は撤去後の現場)
2023年7月23日、黒竜江省チチハル市の中学校(チチハル第34中学)で体育館の屋根崩落事故が起き、これまでに生徒と教員ら11人の死亡が確認された。
その犠牲者を追悼するため、地元チチハルだけでなく、悲しみを同じくする全国の市民から花束や飲み物、桃の缶詰などの追悼品が大量に送られてきた。ところが同校の門前に広がっていた「追悼品の海」が、7月30日に当局によって全て片付けられ、一掃されていたことがわかった。
事件で犠牲になった生徒らを追悼する花束やミルクティーなどの品は、地元チチハルだけでなく、中国各地の民衆がネットで注文して事故のあった学校へ配達するよう手配したものだ。一掃される前の学校周辺の空き地や歩道は、花束やロウソク、桃の缶詰、中学生が好きなお菓子やミルクティーで埋め尽くされていた。
だが、この「追悼品の海」は犠牲になった生徒らの初七日(7月29日)の翌日には、重機も使ってあっという間に一掃された。追悼品が置かれていた地面はすっかり洗い流され、現在、数日前まで「追悼品の海」だった場所には、何の痕跡も残されていない。
SNSに投稿された動画を見ると......
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